
【7177】GMOクリックホールディングス(JQS) 投資判断 新規Outperform
現在値 752円/100株 PER23.1 PBR5.14 四半期配当 6月株主優待
GMOインターネットの金融持株会社。傘下にGMOクリック証券など。
四半期配当予想が合計19.38円のため、配当利回りは2.57%となります。
GMOはクリックホールディングスは株主優待制度を実施しており、単元株
以上を保有する6末株主に対して、エースコック製・当社オリジナル商品
である「モウカレーうどん」3個と証券子会社の手数料キャッシュバックを
最大3,000円分進呈しておりますので、フルに活用した場合の配当優待
利回りは7%~程度は確保出来るものと思われます。
業績を確認します。なお当社は業績予想を開示していません。
■2013年3月期 営業収益 179億円、経常利益 49.4億円 EPS 25.7円
■2014年3月期 営業収益 214億円、経常利益 54.6億円 EPS 32.8円
■2015年3月期 営業収益 249億円、経常利益 77.0億円 EPS 43.1円
■2016年3月期 営業収益 290億円、経常利益 105億円 EPS 56.5円 四e
□2015年6月1Q 営業収益 78億円、経常利益 30.9億円 EPS 30.4円
□2015年9月中 営業収益 78億円、経常利益 58.0億円 EPS 31.3円 四e
直前本決算である2015年3月期の営業収益は前期比16.3%%増の249億円、
経常利益は同41.0%増の77億円となり過去最高を更新しました。株式市場
の売買代金減少により手数料収入が伸び悩んだものの、FXの売買代金
が増加したためこれをカバーし、高い業績成長を確保しました。
当社は金商業特有の予測困難を理由に通期予想を開示していませんが、
今2016年3月期の営業収益は16%増の290億円、経常利益は36%増の105
億円程の水準が予想されています。既に開示されている1Qの落着の営業
収益が78.3億円、経常利益は30.9億円と高い進捗をマークしているため、
現状のペースでいけば十分に走破可能と思われます。
特に直近5年のFX口座数がCAGR25%、証拠金残高がCAGR36.4%と高い
伸びを示しているとともに、株式市場もそこそこ堅調であるため、QonQの
営業収益・経常利益が右肩上がりとなっています。店頭FX取引高は国内
首位を堅持しており、市場成長率を上回る口座数・証拠金残高の確保が
出来ているため、着実にストック収益の地盤を確立しつつあります。
以上、投資判断は新規Outperformとしてカバーを開始します。
外為市場である程度のボラがあれば、今期業績は十分に達成可能です。
当社の公表配当性向は40%となっており、1Q四半期配当もほぼその水準
となる6.38円の配当を実施しました。しかしながらこのタイミングで親会社の
GMOインターネットが総還元性向50%(自社株17%・配当33%)をブチ上げて
きましたので、当社も一層の株主還元へと舵を切る可能性があります。
ただ当社は新垣結衣を起用したCMに代表されるとおり、スポットの広告
宣伝費に結構なお金を突っ込むところがあるので(GMOペパボもですが)
総還元性向以前の話として、ある程度の数字が出来そうな場合はそちら
の広宣費にごっそり持っていかれてしまいそうな点だけは気がかりです。
(※なお前期も4Q時点で大規模なプロモーションで実施しています)
*GMOの優待をお持ちでGMOクリック証券の口座がない方はぜひ開設を!

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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