5年中計はM&Aの連発で達成が視野、モリト(9837)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9837】モリト(東証2部) 投資判断 Outperform継続

現在値 843円/100株 PER18.5 PBR0.77 5月配当優待 11月配当優待

服飾資材、自動車内装品やカメラ資材などの卸。企画製造から関与。
配当は5末11末の年2回・計14円のため、配当利回りは1.66%となります。

モリトは昨年より株主優待制度を再開しており、100株保有の5末11末
株主に対して、1,000円相当のクオカードを進呈しておりますので、
配当優待利回りは約4.03%となります。

業績を確認をしていきます。
■2012年11月期 売上高 315億円 営業利益 13.8億円 EPS 27.1円 
■2013年11月期 売上高 331億円 営業利益 13.9億円 EPS 37.3円  
■2014年11月期 売上高 358億円 営業利益 14.2億円 EPS 43.8円
■2015年11月期 売上高 430億円 営業利益 20.0億円 EPS 48.3円 ce
□2015年5月中間売上高 214億円 営業利益 8.7億円 EPS 17.8円

2015年5月中間の売上高は前年同期比24.6%増の214億円、営業利益
は同30.5%増の8.7億円と計画通りの大幅な増収増益を確保しました。
主力の国内事業は量販店向け・スポーツアパレル向けともに堅調に
推移したほか、前期に買収した米国スコーヴィルの米国・アジア圏で
の寄与もあり、売上高段階からの上伸となりました。

現時点では通期予想を据え置いており、売上高は約2割増の430億円、
営業利益は約4割増の20億円を見込んでいます。前期がそれなりの幅
で未達だったため保守的に見ていると思われますが、スコーヴィルの
のれん代の償却をこなして、まずまずの進捗となっています。

一応今年度が5年間の中計の最終年度となっており、こちらの売上高
目標が400億円・営業益が20億円でしたので、ほぼ達成見込となって
いますが、オーガニックグロース前提の数字だったと思われますので
去年の買収で辻褄を合わせた形となります。いずれにせよ大阪の老舗
資材卸が好財務をテコに矢次早にMAを連発したのは評価が可能です。

以上、投資判断はOutperformを継続します。
バリュエーションは並ですが、配当優待利回りは魅力的な水準です。

当社は御堂筋沿いに自社ビルを構える在阪企業であり、東京にも蔵前
に自社ビルを保有しています。また元々は大証二部上場企業であり、
取引所統合時に東証二部に強制指定替えとなった経緯がありますが、
ここにきて株主優待制度の復活や分売などを実施する等、上位市場
を意識した動きを活発化させていますので、よい頃合かと思います。

*参考記事 2015-03-03 923円 投資判断 新規Outperformでカバー開始
帰ってきたクオカード優待銘柄、モリト(9837)のレビュー。

会社四季報 2015年 4集秋号

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