
【2579】 コカ・コーラウエスト (東証1部) 投資判断 Inline継続
現在値 2,204円/100株 PER17.2 PBR 0.91 6月配当優待12月配当優待
近畿から九州までカバーする日本コカ・コーラのボトラー大手。
配当金は6月12月の年2回合計年41円で、配当利回りは1.86%となります。
コカ・コーラウエストは株主優待制度を導入しておりまして、
配当金同様に半期に1度1,800円相当の選べる清涼飲料水詰め合わせを進呈
しております。これらを合算した配当優待利回りは3.49%となります。
業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 3,997億円、経常利益 160億円 EPS 70.0円
■2012年12月期 売上高 3,866億円、経常利益 138億円 EPS 60.3円
■2013年12月期 売上高 4,317億円、経常利益 166億円 EPS128.2円
■2014年12月期 売上高 4,300億円、経常利益 106億円 EPS 41.1円
■2015年12月期 売上高 4,506億円、経常利益 125億円 EPS 130.1円 ce修正
□2015年6月中間 売上高 2,009億円、経常利益 23億円 EPS 81.2円
2015年6月中間期の売上高は前年同期比1.1%減の2009億円、経常利益は
同20.2%減の23億円となりました。前年の消費増税の駆け込み需要の反動
が1Qまで響き減収減益となったものの、2Qでそこそこ持ち直したことに
より期初計画比では上振れでの着地となりました。
なおこの中間期の時点で、2015年12月通期の売上高を6.2%増の4506億円、
経常利益は14.1%増の125億へ増額修正しております。上述の通り販売数量
の持ち直しによる面もありますが、ボトラー各社の統合によるSCMの合理化
の継続や、日本製紙より買収した四国コカコーラの半期寄与(7月からオン)
が主な増額の理由となります。なお四国コカは殆ど利益寄与しません。
全般的にはスーパーの売れ行きが弱く、利幅の大きなコンビニや自販機の
売上が健闘しています。商品的にはジョージアや綾鷹の売れ行きが堅調で
あるものの、コカ・コーラやファンタ等の炭酸飲料がいまひとつです。
以上、投資判断についてはInlineでカバーを継続します。
通期増額もSCM改善等のコスト削減要素大きく、売上の回復が待たれます。
当社はキューサイ、南九州コカの買収に加え、今回の四国コカの買収により
外部成長を続けてきましたが、いよいよ未統合ボトラーも数えるほどとなり、
当面の打つ手は限られてきました。(主に人員面の)リストラもよく行うので
もう少しスリムな企業体に出来る可能性はあるものの、抜本的な売上増加
につながるという訳ではないので、手詰まり感が強い状況です。
*参考記事① 2015-04-16 2,091円 投資判断Inline継続
日本製紙より四国コカを買収し業容拡大、コカ・コーラウエスト(2579)
*参考記事② 2014-04-03 1,739円 投資判断Inline継続
コカ・コーラウエスト(2579)から選べる株主優待が来たのでレビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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