中計前倒し達成も割安感薄れる、オオバ(9765)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9765】オオバ(東証2部) 投資判断 投資判断Inline格下げ

現在値 539円/100株 PER13.4 PBR1.61 5月配当優待

調査測量、計画設計、区画整理、地理情報システム等のコンサル。
配当は5末の一括12円配のため配当利回は2.22%となります。

オオバは株主優待制度を導入しており、5月末現在の単元株以上の株主
に対して、お米券を1枚進呈しておりますので、配当優待利回りは3.04%
となります。

業績を確認していきます。
■2012年5月期 売上高 105億円、経常利益 1.3億円 EPS 2.3円 
■2013年5月期 売上高 123億円、経常利益 3.4億円 EPS 13.0円  
■2014年5月期 売上高 141億円、経常利益 6.1億円 EPS 28.4円
■2015年5月期 売上高 154億円、経常利益 8.6億円 EPS 45.0円
■2016年5月期 売上高 155億円、経常利益 9.1億円 EPS 41.1円 ce
□2015年11月中 売上高 48億円、経常利益▲2.7億円 EPS ▲15円 ce

2015年5月期は震災復興関連需要が引き続き底堅く推移したほか、仙台
において当社初のディベロッップメント事業の売上を計上したことにより、
売上高は前期比9.1%増の154億円、経常利益は4期連続となる年率40%
成長を確保し、落着では8.6億円と期初計画を着実にクリアしました。

今2016年5月期の売上高は横ばいの155億円、経常利益は5.2%増の9.1
億円とここ数年の業績の伸びが急だったこともあり、一服する計画と
なっております。手持受注残高は90億円とほぼ前の期と同じ水準を
確保しているため、官公需中心のため4Qまで数字がついてこないと
思われるものの、今期の業績もほぼ鉄板かと思われます。

また今期を最終年度とする3年中計も前期で前倒達成となったことで
「事実上の無借金」経営にメドが立ったことから、2014年5月期に変更
したばかりの配当性向基準を25→30%へ再度修正しました。そのため
前期の配当を10円→12円に増額しております。

以上、投資判断に関してはInlineに格下げしてカバー継続します。
震災復興需要をテコとした高成長は一服し、株価水準はやや割高です。

当社はよくある公共事業コンサルの一角なのですが、スマートシティ
や未利用国有地のアセットマネジメントなどやや新規性のある事業を
手がけていることが特徴で、柏の葉スマートシティで業界を先行する
三井不動産が第3位株主となっています。

また、副都心線の乗り入れやホテル事業の躍進でイケイケ状態の相鉄
ホールディングスと相続絡みの生産緑地活用で事業提携を行っており
公共コンサル一本槍ではなく、業容拡大に余念がありません。この辺
の周辺事業が収益化すれば、評価の余地が広がるかもしれません。

*参考記事 2014-08-31  350円 投資判断Inline格下げ
新設優待銘柄オオバ(9785)からお米券がきました!

会社四季報 2015年 4集秋号

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