
【2503】キリンホールディングス(東証1部)投資判断 Outperform継続
現在値 1,723円/100株 PER23.5 PBR1.86 6月配当12月配当優待
ビール類シェア国内2位。飲料、医薬等を積極的に買収し多角化推進中。
配当金は年2回の19円ずつの配当で、配当利回りは2.20%となります。
キリンホールディングスは単元株式数の変更にともない株主優待制度
を拡充しており、12月末現在の100株保有の株主に対して、1,000円分
の当社製品等を進呈しており、配当優待利回りは約2.78%となります。
業績を確認していきます。
■2012年12月期 売上高 21,861億円、経常利益 1,348億円 EPS 58.4円
■2013年12月期 売上高 22,545億円、経常利益 1,321億円 EPS 90.8円
■2014年12月期 売上高 21,957億円、経常利益 942億円 EPS 35.3円
■2015年12月期 売上高 22,200億円、経常利益 1,280億円 EPS 73.4円 ce
□2015年6月中間 売上高 10,700億円、経常利益 572億円 EPS 36.3円
今2015年6月中間期の売上高は前年同期比1.3%増の1.07兆円、経常利益
は同27.0%増の572億円となりました。国内綜合飲料事業での積極的な
販促費の投入により増収を確保したほか、のれんの償却方法変更により
大幅な増益となり、期初計画線で落着しました。
2015年12月期通期の売上高は1.1%増の2.2兆円、経常利益は35.9%増の
1,280億円を計画しております。上期の販促費の効果が期待されるほか、
国内で回復の著しい「一番搾り」や協和発酵キリンをはじめとするバイオ
事業の伸びによるV字回復を見込んでいます。ただ懸案の海外は豪州
ライオンの酒類低迷や、伯キリンの為替影響による原料高などが継続
しているため、引き続きのれん代だけが重くのしかかる形となります。
なおこれら海外子会社のれん代の影響を控除した後の今期平準化後
EPSは120円で、こちらもほぼ期初予想水準をキープしています。こちらの
約30%水準である38円を今期の予想配当としていますが、会社側は株主
還元の強化を盛んに謳っているので、今期も40円まではあると思います。
以上、投資判断はOutperformでカバレッジを継続とします。
国内事業に回復の兆しがあり、更なる株主還元へのシフトに期待します。
今期で中期経営計画は最終年度を迎え、直近3年間の累計営業CF目標
の7,000億円には届かないものの、FCF目標の4,000億円に関しては、13年
のフレイザー社売却による1,370億円の現金獲得で辻褄を合わせました。
毎期のEPS成長(※営業利益ではないところがポイント)による増配と、
自己株式の取得による追加株主還元を今期も目指しているようなので、
期待したいところです。なお2007年から年率8.8%平均で増配している
実績があるため、その計算でいくと今期は41円配当まであり得ます。
*参考記事 2015-04-23 1,645円 投資判断Outperform
今期予想配当は前期並みの38円止まり、キリンホールディングス(2503)
*参考記事 2014-09-15 1,420円 投資判断Outperform
年末から100株主も優待開始!キリンホールディングス(2503)。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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