
【2503】キリンホールディングス(東証1部)投資判断 新規Outperform
現在値 1,420.5円/100株 PER27.9 PBR1.26 6月配当12月配当優待
ビール類シェア国内2位。飲料、医薬等を積極的に買収し多角化推進中。
配当金は年2回の19円ずつの配当で、配当利回りは2.67%となります。
キリンホールディングスは単元株式数の変更にともない株主優待制度
の拡充を発表しており、12月末現在の100株保有の株主に対して、
1,000円分の当社製品等を進呈することになりました。
その場合の配当優待利回りを算出すると約3.38%となります。
業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 20,717億円、経常利益 1,368億円 EPS 7.7円
■2012年12月期 売上高 21,861億円、経常利益 1,348億円 EPS 58.4円
■2013年12月期 売上高 22,545億円、経常利益 1,321億円 EPS 90.8円
■2014年12月期 売上高 22,600億円、経常利益 1,220億円 EPS 53.4円 ce
■2015年12月期 売上高 23,200億円、経常利益 1,320億円 EPS 58.0円 四e
□2014年6月中間 売上高 10,562億円、経常利益 451億円 EPS 15.2円
アサヒにビール国内首位の座を明け渡してからというもの、国内事業に
関しては売上高の伸び悩みが続いておりますが、相次ぐ海外での買収等
により、会社全体の売上高は回復基調になっております。
今2014年12月期は中間時点で売上高の修正したものの、利益面は会社
計画を上回って着地したため、当初予想を据え置いております。
ただ協和発酵キリンや豪州事業は良いものの、ブラジルキリンや国内
事業が芳しくないため、通期予想の達成は微妙なラインです。
ちなみに当社は豪ライオンや伯キリン、果てはキリンビバや協和発酵の
のれん代が約6,500億円もありますので、毎年の償却負担がかなり重い
ため、会社側やアナリストは経常項目のみで利益額を算出して、一株
あたり利益を平準化EPSとして洗い直しをしています。
尚、会社予想の当期平準化EPSは131円、アナリストの同EPSは約120円を
予想しており、この数値をベースとして性向30%の水準で配当額が決定
されております。今期は前期比2円増の38円を見込んでいます。
以上、投資判断はOutperformでカバレッジを開始します。
かつての王者キリンはアサヒに追い抜かれて、焦りのあまり海外M&A
に巨額のお金を費やしましたが、それなりのキャッシュ創出力もついて
いるため、足元では株主還元の傾向を強めています。
特に4月に実施した200億円弱の自社株買いに加え、来期末迄に数百億円
の自社株買いや来期40円以上の配当を三宅社長が示唆しているため、
株主還元だけをあてにして買ってもある程度報われると考えております。
足元ではアサヒとの時価総額スプレッドも拡大してしまっているので、
なりふり構わず株主還元してくる可能性にも期待出来そうです。
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