
【2751】テンポスバスターズ(東証JQスタンダード) 投資判断Inline格下げ
現在値 2,302円/100株 PER28.1 PBR3.70 4月配当 株主優待
中古厨房機器のリサイクル販売で独壇場。ステーキ等の飲食店事業も展開。
配当金は年1回4月に6円のため、配当利回りは0.26%となります。
テンポスバスターズは株主優待制度を導入しておりまして、単元株以上
の株主に対し、傘下のステーキあさくまで使える8,000円相当の食事券を
進呈しておりますので、配当優待利回りは約3.73%となります。
業績を確認します。
■2012年4月期 売上高 145億円、経常利益 11.8億円 EPS 57.7円
■2013年4月期 売上高 162億円、経常利益 13.6億円 EPS 63.7円
■2014年4月期 売上高 185億円、経常利益 15.0億円 EPS 72.1円
■2015年4月期 売上高 235億円、経常利益 18.7億円 EPS 73.9円
■2016年4月期 売上高 263億円、経常利益 20.8億円 EPS 82.2円 ce
□2015年10月中 売上高 130億円、経常利益 10.3億円 EPS 40.7円 ce
前2015年4月期の売上高は前期比27.1%増の235億円、経常利益は20.8%
増の18.7億円となり、売上高から2割成長を果たして計画を超過しました。
サンウェーブから買収したキッチンテクノが1Qから寄与したことに加え、
キッチンテクノ自体も成長しており、同じく傘下の「あさくま」についても
他社の外食店舗を買収したため、連結売上高がかさ上げされました。
今2016年4月期の売上高は同11.5%増の263億円、経常利益は同11.0%と
連続で2桁の増収増益を見込んでいます。主力の厨房機器販売店舗を
10店舗超出店するほか(前期出店1店/前期末38店)、飲食店舗について
も15店舗の出店を計画しています。
財務状況も引き続き安定しており、無借金状態が継続しておりますが、
株主還元意欲は依然として低く、2桁の増収増益を達成した前期について
も期末になってやっと1円増配して5→6円とした程度ですので、今期も
予想通りの業績進捗が確認された時点で1円上積みの7円配が関の山
かと思われます。直接的な還元ではありませんが、ここ10年程で約3回
の株式分割を行っているので、その手の期待は出来るかもしれません。
以上、投資判断はInlineに格下げします。
あさくま上場が控えていますが、バリュエーション面の妙味はありません。
昨日のカンブリア宮殿で当社の特集があり、社員間でのFA制度や出戻り
制度、社長公募制度などユニークな人事制度が取り上げられていました。
「あさくま」の凄腕女性社員もなかなか見応えがありました。
森下社長は向こうでの3年で売上高500億円、さらに3年後には1000億円の
売上高をブチあげていますが、反面当社の平均年収は387万円(Ave.41歳)
と顧客の外食チェーンなどと比べても随分と安いため、前述の諸制度を
利用して成功したスター社員を複数誕生させるなどしない限り、人材の
採用や引き止めという面では難しい部分はあるかもしれません。
*参考記事① 2015-03-10 1,565円 投資判断Outperform継続
テンポス(2751)の株主優待で、津田沼のあさくまに初訪問。
*参考記事② 2014-10-13 1,014円 投資判断Outperform
テンポス(2751)の株主優待で、まさかの寿司食べ放題。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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