
【7893】プロネクサス(東証1部) 投資判断 Inline継続
現在値 905円/100株 PER20.4 PBR1.41 3月配当優待 9月配当
上場企業のディスクロージャー、IR支援大手。開示用システムに強み。
配当金は3月9月の年2回合計18円のため、配当利回りは2.54%となります。
また、プロネクサスは株主優待制度を導入しており、単元株保有の株主
に対して500円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回り
は約%となります。なお前期末より優待制度を長期保有優遇型に切替え
ておりますので、1年以上の場合は+500円・3年以上の場合は+1,000円
のクオカードが追加で進呈されるようになっております。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 177億円、経常利益 16.3億円 EPS 29.9円
■2013年3月期 売上高 180億円、経常利益 18.2億円 EPS 34.7円
■2014年3月期 売上高 198億円、経常利益 22.4億円 EPS 43.6円
■2015年3月期 売上高 211億円、経常利益 20.3億円 EPS 43.7円
■2016年3月期 売上高 200億円、経常利益 20.6億円 EPS 44.0円 ce
□2016年6月1Q 売上高 82.9億円、経常利益 25.6億円 EPS 55.1円
□2016年9月中 売上高 116億円、経常利益 21.0億円 EPS 45.0円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比6.2%増の211億円、経常利益は同
▲9.3減の20.6億円となりました。アベノミクスによる株式市況の回復と
ともに投資信託資産高、REITの純資産額ともに漸増となったため、
関連需要が伸び、売上・経常利益ともに期初計画を上回りました。
なお今2016年3月期は売上高は同5.3%減の200億円、経常利益は同
0.7%増の20.5億円を予想しておりますが、7月末に既に開示されている
1Q決算の売上高は82.9億円、経常利益は25.6億円と高進捗をマーク
しているため、例年通りの1Q偏重ながら今期業績も鉄板と思われます。
財務的にも良好な状態が継続しており、1億円の有利子負債に対して
106億円もの現金同等物を抱えており、次世代EDINET等へのシステム
投資も前期で一巡したため、現金はジャブジャブ状態となっています。
以上、投資判断についてはInlineを継続します。
基本的には成長の止まっている会社ですので、現在の評価は妥当です。
ここ数年は前述の好財務を活かした高水準の株主還元を継続しており
直近3年間の総還元性向は100%水準をキープしています。中でも圧巻は
前期の178%還元で、41.2%の配当性向に加えて250万株に及ぶメガトン
級の自社株買いを「本当に」行いました。
しかも今期に入ってからその250万株を含む、288万株(発行済3,632万株)
を一気に消却しており、勢いが止まりません。同業の宝印刷も負けじと
高水準の株主還元(こちらは主に配当による還元)をファンドに言われて
やっている最中ですので、IR支援会社間の株主還元競争にも注目です。
*参考記事 2014-08-11 762円 投資判断 Inline継続
長期保有株主優遇のクオカード優待銘柄、プロネクサス(7893)のレビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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