【3837】アドソル日進(東証JQｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞ)投資判断 Outperform継続
現在値 1,500円／100株 PER26.3 PBR2.72 3月配当優待 9月配当優待
大企業向け大規模システムの開発に強み持つ。技術水準に定評。
配当は3月9月の年2回で、合計22円のため配当利回りは1.46%となります。
アドソル日進は株主優待制度を導入しておりまして、3月末9月末時点の
100株以上の株主に対して、500円分のクオカード等を進呈しております
ので、配当優待利回りは約2.13%となります。なお長期優遇制度もあり、
1年以上の保有で500円分のクオカードが追加されますので、この場合
の配当優待利回りを算出すると約2.8%まで利回りが上昇します。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 77.2億円、経常利益 2.2億円 EPS 17.6円
■2013年3月期 売上高 80.8億円、経常利益 2.1億円 EPS 27.2円
■2014年3月期 売上高 84.3億円、経常利益 3.0億円 EPS 39.8円
■2015年3月期 売上高 90.0億円、経常利益 4.0億円 EPS 52.7円
■2016年3月期 売上高 93.5億円、経常利益 4.3億円 EPS 58.4円 ce
□2015年6月1Q 売上高 22.4億円、経常利益 1.6億円 EPS 23.9円
□2015年9月中 売上高 47.5億円、経常利益 2.6億円 EPS 35.6円 ce修正
2015年3月期の売上高は前期比7.1%増の93.5億円、経常利益は同36.5
%増の4.0億円となり、期初計画もクリアしたほか、5期連続の増収増益
を達成しました。主力の社会システム事業で制御分野が伸長したほか
第三の柱である金融事業も年間を通じて堅調に推移しました。
なお今2016年3月期の売上高は3.5%増の92.5億円、経常利益は6.1%増
の4.3億円とかなり保守的な予想していましたが、案の定既に公表済の
1Q決算でエネルギー自由化・マネジメント関連、次世代自動車関連
事業の好伸が確認されました。そのため1Q時点で早くも中間利益予想
を約6割増額しており、今期も順調なスタートを切っています。
足元での当社はセキュリティ分野に急速に舵を切っており、既に提携
関係にある米国のLynx社との提携強化を発表し、｢Lynx Secure｣の日本
でのライセンスの取得しました。今後は当社がサンノゼに設立する研究
拠点での支援を含め、より広範な協業が進むものと思われます。
以上、投資判断はOutperformとしカバーを継続します。
全セグメントで期末の受注残高が減少しているのが気掛かりと言えば
気掛かりですが、会社側の説明によると受注サイクルの短期化が主な
理由であり、足元の業績も超過ペースで推移しているため、この点に
関しては大丈夫かと思われます。
また財務面についても無借金状態が継続しており、好財務と好業績を
原資として、今期は3円増配の年間22円配を予定しております。ただ
配当性向の目標水準である30%は既に超過しているため、更なる上積
のためには、業績面での一層の飛躍がないと難しいかもしれません。
*参考記事 2014-12-09 1,006円 投資判断Outperform継続
今期も大幅増配予定、アドソル日進(3837)から株主優待が到着。
*参考記事 2014-08-06 870円 投資判断Outperformでカバー開始
高成長のアドソル日進(3837)からクオカード到着＆１Ｑ開示。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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