
【3073】ダイヤモンドダイニング(東証2部) 投資判断 カバー停止中
現在値 1,385円/100株 PER20.3 PBR2.92 2月配当 株主優待
首都圏軸に居酒屋中心とするコンセプトレストラン展開。開発力強み。
配当は2月一括の12円配当のため、配当利回りは0.75%となります。
ダイヤモンドダイニングは株主優待制度を導入しておりまして、2月末の
単元以上保有の株主に対して、4,000円分の食事券(ポイント)を進呈して
おりますので、配当優待利回りは約3.75%となります。
業績を確認します。
■2013年2月期 売上高 250億円、経常利益 8.2億円、EPS 10円
■2014年2月期 売上高 247億円、経常利益 7.7億円、EPS 23円
■2015年2月期 売上高 260億円、経常利益 9.5億円、EPS 54円
■2016年2月期 売上高 300億円、経常利益 11.4億円、EPS 67円 ce
□2015年5月1Q 売上高 70.8億円、経常利益 1.0億円、EPS 1円
□2015年8月中 売上高 143億円、経常利益 2.9億円、EPS 7円 ce
6月末に発表された2016年2月期の1Q決算は、売上高が前年同期比11.1%
増の70.8億円、経常利益が同73.8%減の1.0億円となりました。主力である
飲食事業の既存店売上は100%を割り込んだものの比較的底堅く推移し、
二本目の柱であるアミューズメントも好調で、100%超をキープしました。
ただ利益に関しては、当四半期における23店舗の集中出店による先行投資
が大きく影響したため、水面スレスレの水準まで落ち込みました。会社側の
説明はこの出店投資に加えて「曜日影響」「天候影響」などとしていますが、
中間・通期進捗率の見た目はかなり悪くなっており、いくら下期に新店の
寄与を見込む偏重予想とはいえ、未達リスクを見込む必要がありそうです。
特に旗艦ブランドのひとつである「九州 熱中屋」は客単価が高く、収益性
も高い業態ではありますが、当四半期に14店舗を関西に出店しており、
これが想定通りに推移するかどうかは不透明です。当社の得意エリアで
ある首都圏とは嗜好も客単価も異なりますので、なかなか受け入れられ
ない可能性についても留意する必要があります。
以上、投資判断に関してはカバー停止を継続します。
定量的な数字の話よりも、ガバナンス面がやはり気になります。
当社は7月7日に東証一部指定となりましたが、公式ホームページで上場
の様子を確認する限りにおいては、松村社長は元気にそうにも見えます。
やはり会社側でも色々気を遣っている様で、経営不安説を取り除くかの
ごとく色々と明るいトピックを立て続けにリリースしてきています。
そんな訳で今回も辛口記事となってしまったのですが、インバウンドへ
の取り組みや、飲食一本槍ではなくバグースも順調にいっていること等
評価に値する取り組みがあることもまた事実なので、しばらくは監視を
続けていきたいと思っております。
*参考記事 2015-05-29 1,240円 投資判断Outperform継続
【カバー停止】ダイヤモンドダイニング(3073)の株主総会。
*参考記事 2014-10-11 807円*(2,421円) 投資判断Outperform継続
株主優待制度を再拡充、ダイヤモンドダイニング(3073)の業績レビュー。
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