
【4310】ドリームインキュベータ(東証1部)投資判断Outperform継続
現在値 2,451円/100株 PER22.4 PBR2.25 3月配当・株主優待なし
VB投資・育成、企業コンサルが柱。純投資抑制、保険などの事業投資へ。
実績ベースの配当金は年1回の29円で、配当利回りは1.18%です。
なお、ドリームインキュベータは株主優待制度を実施しておりません。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 65.2億円、経常利益 11.0億円 EPS 87.0円
■2013年3月期 売上高 76.9億円、経常利益 7.5億円 EPS 70.0円
■2014年3月期 売上高 90.9億円、経常利益 11.0億円 EPS 88.1円
■2015年3月期 売上高 133億円、経常利益 13.7億円 EPS 103円
■2016年3月期 売上高 150億円、経常利益 16.0億円 EPS 113円 四e
□2015年9月期 売上高 60.0億円、経常利益 10.6億円 EPS 79.1円 四e
前2015年3月期の売上高は前期比46.8%の133億円、経常利益は24.7%増の
13.7億円となりました。前々期にリバリュー事業にウエイトを置きすぎて減収
となっていた主力のコンサルティング事業が海外を中心に伸張したほか、
投資事業についても韓国で指紋認証機器開発会社のIPOがあったため、
こちらは前期比で3倍近い伸びとなりました。
これで2期連続で売上高・利益ともに概ね年率2割を超える成長率をマーク
したことになるものの、実は傘下のペット損害保険のアイペット社において
保険業法第113条による事業費繰延資産を一括で償却しており、これにより
利益が16.7億円も押し下げられています。そのため実際の増益率は見た目
よりも高く、最終利益ベースでは公表値の倍の約20.8億円となります。
また、この償却によりアイペットは上場を目指すことが明らかとなっており、
首位のアニコムの3分の1程度の売上高しかないものの、利益率はアイペット
の方がやや高い?と見られ、単純な時価総額比較でいくと約100億円程度の
バリューは期待出来そうです。なおアイペットに関しては当社が100%の株式
を保有しているため、上場時には多額の持分変動益の発生が予想されます。
以上、投資判断はOutperformを継続します。
今期はアイペットの償却負担が無くなるほか、IPO数も反転増の見通しです。
他のトピックと言えば、持分不明であるもののZMPの上場を控えているほか、
足元では東京ガールズコレクションの商標権を投資先でもあるDLEに売却
するなど、会社規模の割に色々な株価材料を提供しています。
まだ株券をそれなりに持っているアライドアーキテクツやサンワカンパニー
等の株価下落が止まらずに含み益がじりじり減っているのが玉に瑕ですが、
レイングループなどの強力な新規案件もあるので期待したいところです。
*参考記事 2014-06-21 1,601円 投資判断Outperform継続
ドリームインキュベータ(4310)株主総会2014、レビュー。
*参考記事 2013-11-11 1,812円 投資判断Outperformでカバー開始
IPO案件が豊富すぎる、ドリームインキュベータ(4310)の分析。
*堀紘一代表の有名な著作のひとつ「サラリーマンなんか今すぐやめなさい」です。
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