ローソンの5%出資は「終わりのはじまり」か、ポプラ(7601)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【7601】ポプラ(東証1部) 投資判断 Outperform格上げ

現在値 544円/100株 PE49.0 PBR1.91 2月優待 8月優待

広島地盤の独立系コンビニ。自社食品供給と売上歩合ロイヤルティ制に特徴。

今期の配当金はありませんので、配当利回りは算出していません。
ポプラは株主優待制度として、単元株以上の株主に商品券1,000円分を
年2回進呈してますので株主優待利回りは約3.67%の利回りとなります。

業績を確認をします。
■2012年2月期 売上高 585億円、経常利益 4.9億円 EPS▲85円 
■2013年2月期 売上高 564億円、経常利益 2.4億円 EPS 0.6円  
■2014年2月期 売上高 555億円、経常利益▲7.4億円 EPS▲248円
■2015年2月期 売上高 487億円、経常利益▲9.2億円 EPS▲194円
■2016年2月期 売上高 382億円、経常利益 2.6億円 EPS 10.7円 ce 
□2015年8月中間売上高 197億円、経常利益 0.3億円 EPS 0.9円 ce
 
前2015年2月期の売上高は前期比12.1%減の487億円、経常損失は赤字
幅拡大の9.2億円となりました。中間時点において円安やガソリン代の
上昇、消費増税の反動などを理由に通期業績を減額していましたが、
終わってみればさらに数字が落ち込んでしまいました。

なお今2016年2月期は、売上高が21.5%減の382億円と大幅に落ち込む
ものの、経常利益は黒字転換して2.6億円を見込んでおります。また
向こう5年間の中期経営計画についても公表しており、2020年2月期の
経常利益を18億円(前期▲9億円)、チェーン店舗700店(前期末525店)
を計画しています。本中計によると店舗のスクラップに関しては前期
で一巡し、今期から反転増となるようですが、信頼度はいまいちです。

また12月に資本業務提携したローソンとの協業内容については本中計
にも特段の記載がなく、仕入の共通化などある意味当然の内容を記載
するのにもわざわざ「L社」など伏字にしており、微妙な感じの表現です。

以上、投資判断についてはOutperformに引上げカバー継続します。
依然無借金状態が継続しており、業績面以外は妙味があると思います。

当社は創業40周年を迎えるにあたり「炊き立てご飯が大盛りのポプラ」
から「ヘルシーでおしゃれなポプラ」へブランドを180度転換する様です。

これで当社の持ち味は失われ、「街の健康ステーション」を標榜するL社
のカラーに変えられてしまうこととなりますが、これはポプラのお面を
被せたまま実効支配を開始し、仕掛け時をじっと見計らっている様な
印象も受けます。

*参考記事 2014-11-13 553円 投資判断 Inline継続
出資引受先はまさかのローソン、ポプラ(7601)から株主優待がきました。

*参考記事 2014-06-11 544円 投資判断 Inline継続
コンビニ再編銘柄の一角、ポプラ(7601)から株主優待が届きました!

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