決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
タイトルの日付は5月16日になっておりますが、実際は5月15日分です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①ユニマットそよ風(9707) 本決算 下方修正 ×
売上高は前期比微増の425億円となったものの、経常利益は同25%減の
10億円となり計画割れ。稼働率伸び悩み、職員待遇改善などの人件費の
増加も響く。ユニマットの様なかなり体力のある会社でこの数字は案外。
今期は反転増も利形状益は前々期並みの13億円と回復途上。配当据置。
②ひらまつ(2764) 本決算 増配 自社株 ○
前期は変則決算のため比較なし。売上高は計画割れの113億円となるも、
経常利益は利益計画線の27.7億円を確保した。今期の売上高は121億円、
経常利益も1割増の30億円見込む。大阪駅前と札幌通期寄与を見込む。
配当も30%基準で15.6円→16.6円に増配、自社株買い4%で総還元性向は
実に80%弱と大盤振る舞い。京都や熱海の新施設は固定資産でぶっこむ。
③ギガプライズ(3830) 本決算 増配 ◎
売上高は前期比18%増の21.7億円、経常利益は2.4倍の3.5億円と大躍進。
今期も売上高24%増の27億円、経常利益は28%増の4.5億円と高成長続く。
コスト削減目論む分譲マンションや差別化したい賃貸マンション所有者へ
のISP導入進み、サービス提供戸数は6万戸→10万戸→14万戸(今期予
へ飛躍的な増加を予想。ストック型で利益貢献大。東証鞍替も視野。
④サンリオ(8136) 本決算 △
売上高は前期比3%減の745億円、経常利益は185億円と減収減益で落着。
アジアを除く全セグメントで軟調、国内もインバウンド取込は限定的で久々
の自社製作映画「くるみ割り人形」不発。北米中心に「アナ雪」に奪われた
売り場面積を回復出来ていない模様。今期は微増収・微減益を見込む。
⑤日本アクア(1429) 1Q ×
決算遅延で本日開示、売上高は前年同期比微増の31億円となるも経常利
益は0.7億円に留まり、通期利益進捗率は数%レベルに留まる。引渡・検収
遅延により利益は2Q以降に集中を見込むも、住宅着工は弱く会社側計画
はやや楽観的。既に期末4Qあたりでの回収を前提としており要注意。
⑥サンセイランディック(3277) 1Q △
売上高は前年同期比44%減の11.3億円、経常利益は赤転の1.7億円で落着。
当四半期は販売なく、期初より案件出口は下期集中予定のため経費のみ。
たな卸し資産は51億円→69億円と仕込みは進む。あとは出口確保のみ。
⑦オープンハウス(3288) 2Q 上方修正 増配 分割 ○
中間の売上高は前年同期比4割増の785億円、経常利益は15%増の81億円
と快進撃続く。通期経常利益は163億円→190億円まで増額、配当予想も
50円→60円に増額し、6末基準で1対2で株式分割。流動化案件の処分が
進み、アサカワホームも寄与。最盛期のプロパスト風の存在感でてきた。
⑧DLE(3686) 3Q △
売上高は前年同期比並みの13.8億円、経常利益も変わらずの2.5億円と
なり、3割強の増収増益見込む通期計画比をかなり下回る水準で推移。
会社側は前期は1Qで公開予定だった大型映画公開が、今期は4Qになる
ことによる期末偏重を理由とするも、既に実績ある「鷹の爪団」ではなく
「たまごちゃん」や「バカボン」では回収不透明。優待新設なし。
⑨ダスキン(4665) 本決算 自社株 △
売上高は前期比微増の1679億円、経常利益は同15%減の70億円で落着。
消費増税響き、本業のハウスクリーニング低迷。ミスタードーナツはやや
損益改善するも赤字。今期の業績反転も限定的で増収も微減益見込み。
主要取引先相手に8%弱の自社株を3%ディスカウントの約2000円水準で
公開買い付け。買付先にはモスFSも含み、持ち合いもやや低下か。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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