今期予想配当は前期並みの38円止まり、キリンホールディングス(2503)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2503】キリンホールディングス(東証1部)投資判断 Outperform継続

現在値 1,645円/100株 PER37.5 PBR1.36 6月配当12月配当優待

ビール類シェア国内2位。飲料、医薬等を積極的に買収し多角化推進中。
配当金は年2回の19円ずつの配当で、配当利回りは2.31%となります。

キリンホールディングスは単元株式数の変更にともない株主優待制度
を拡充しており、12月末現在の100株保有の株主に対して、1,000円分
の当社製品等を進呈しており、配当優待利回りは約2.91%となります。

業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 20,717億円、経常利益 1,368億円 EPS 7.7円  
■2012年12月期 売上高 21,861億円、経常利益 1,348億円 EPS 58.4円  
■2013年12月期 売上高 22,545億円、経常利益 1,321億円 EPS 90.8円  
■2014年12月期 売上高 21,957億円、経常利益 942億円 EPS 35.3円
■2015年12月期 売上高 22,700億円、経常利益 1,000億円 EPS 43.8円 ce
□2015年6月中間 売上高 10,900億円、経常利益 350億円 EPS 13.1円 四e

前2014年12月期の売上高は前年同期比2.6%減の2.2兆円、経常利益は
同28.7%減の942億円となりました。ビール類の販売が大手で唯一前年を
下回って推移したほか、清涼飲料水についても夏場の天候不順の影響
で落ち込む結果となり、会社側の期初計画も下回って着地しました。

今2015年12月期の売上高は3.4%増の2.3兆円、経常利益は6.1%増の1,000
億円を計画しております。本業である国内綜合飲料の建直しに注力する
ほか、前期中より持ち直しの機運が高まっている豪ライオンや伯キリン
が多少は貢献してくる見込みとなっており、反転増を予想しています。

前述の海外子会社の莫大なのれん代の影響を控除した後の今期平準化後
EPSで121円を予想しており、この数値をベースに性向30%で計算した水準
である38円(計算上は36.3円)の配当が継続される見込みとなっています。
会社側は今期40円以上の配当を示唆していたのですが、現状はアナウンス
されておりません。あとは還元策の両輪である自社株買いに期待です。

以上、投資判断はOutperformでカバレッジを継続とします。
競合他社と比べるとどん詰まりですが、目先では底打ち感があります。

当社は業績不振もあって今期から三宅社長から磯崎新社長にスイッチして
おりますので、株主還元策は手元に取り置いている可能性があります。
今期は中計の最終年度となるため、準備期間の位置付けとなりそうです。

ちなみに前期の単元株式変更より開始された100株優待により、我が家で
も優待初ゲットと相成りまして、いくつか選べる商品の中からアルコール
の詰め合わせセットをいただきました。6缶あると中々嬉しいですね。

*参考記事 2014-09-15 1,420円 投資判断Outperform
年末から100株主も優待開始!キリンホールディングス(2503)。

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