帰ってきたクオカード優待銘柄、モリト(9837)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9837】モリト(東証2部) 投資判断 新規Outperform

現在値 923円/100株 PER20.28 PBR0.90 5月配当優待 11月配当優待

服飾資材、自動車内装品やカメラ資材などの卸。企画製造から関与。
配当は5末11末の年2回・計14円のため、配当利回りは1.51%となります。

モリトは昨年より株主優待制度を再開しており、100株保有の5末11末
株主に対して、1,000円相当のクオカードを進呈しておりますので、
配当優待利回りは約3.60%となります。

業績を確認をしていきます。
■2012年11月期 売上高 315億円 営業利益 13.8億円 EPS 27.1円 
■2013年11月期 売上高 331億円 営業利益 13.9億円 EPS 37.3円  
■2014年11月期 売上高 358億円 営業利益 14.2億円 EPS 43.8円
■2015年11月期 売上高 430億円 営業利益 20.0億円 EPS 48.3円 ce
□2015年5月中間売上高 200億円 営業利益 9.0億円 EPS 20.7円 ce

前2014年11月期の業績は計画比ショートとなったものの、売上高は
前期比8.2%増の358億円、営業利益は同2.8%増の14.2億円と増収増益
を確保しました。昨年3月に買収した同業のマテックス社の業績が一部
寄与するなどしましたが、大手量販店向けが伸び悩むとともに円安に
よる原価高の影響も受けました。

今2015年11月期は売上高段階から2桁の伸びを予想しており、売上高
は約2割増の430億円、営業利益は約4割増の20億円を見込んでいます。
前期に買収した米国スコーヴィル社の業績がフルに寄与することもあり
中期経営計画の予想水準は上ぶれする勢いですが、前期はそれなりに
計画未達だったので注意は必要です。

また当社は財務内容が特に良いことも特徴で、有利子負債が21億円
程度ながら、現金同等物が約60億円あります。この他にも有価証券が
約50億円あるほか、御堂筋沿いに約80坪の敷地を有する自社ビルが
あり、浅草にもその倍くらいの大きさの自社ビルを保有しております。
(ただ浅草と言っても最寄り駅は蔵前なので、御堂筋には劣ります)

これらを踏まえ、投資判断は新規でOutperformといたします。
老舗ながら果敢にMA実行しており、それでいて鉄板の財務は魅力です。

最近は冒頭にも記した通り株主優待制度を再開したり、期末にわずか
50銭ながらも増配したり、五月雨式にIR説明会を開いたりと個人投資家
へのアピールに余念がありません。会社HPのIRページも明らかに手を
入れている感が満載であり、会社側の株価を上げたがっている姿勢が
ひしひしと伝わってきます。

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