増税反動で下方もエコポイントで復活?ミサワホーム(1722)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【1722】ミサワホーム(東証1部) 投資判断 Outperform格上げ

現在値 1,028円/100株 PER8.8 PBR1.07 3月配当優待 9月優待

住宅大手。トヨタホームが筆頭株主。事業内容は住宅、リフォーム。
配当は3月期末一括の20円で、配当利回は1.94%となります。

ミサワホームは株主優待制度を導入しており3月末9月末の単元株主
に1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回り
を算出した場合約3.89%となります。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 3,413億円 経常利益 78億円 EPS 84円
■2012年3月期 売上高 3,785億円 経常利益 109億円 EPS 181円 
■2013年3月期 売上高 3,946億円 経常利益 120億円 EPS 254円  
■2014年3月期 売上高 4,260億円 経常利益 126億円 EPS 279円
■2015年3月期 売上高 4,230億円 経常利益 60億円 EPS 120円 ce修正
□2014年9月中 売上高 2,016億円 経常利益 19億円 EPS 38円

2014年9月中間期は期初時点において増収減益を見込んでいたものの、
消費増税の反動減が想定以上にキツいものとなったため、中間時点で
早くも通期業績を減額修正することとなりました。

修正後の2015年3月期通期は、売上高が前期比30億円減の4,230億円、
経常利益は同53%減の60億円予想となり4年前の数字を下回る水準まで
落ち込む見込みです。今期の期初受注残は前年より多かったのですが
結局すべて食いつくしてしまったことになります。

また今期を初年度とする中期経営計画で2017年3月期に売上高で前期比
17%増の5,000億円、経常利益で同15%増の148億円を計画していましたが
最初から躓いてしまいました。しかもこの計画を立てたのは去年5月です
ので、僅か半年足らずで未達公算となったのはお粗末です。

但し、投資判断についてはOutperformに格上げします。

上述の通り見た目の数字は決して良くないのですが、既に通期減額修正
をしたことで株価はかなり調整していてアク抜けがあることと、足元の
11月受注状況については4月以来となる昨対増(14%)に転じているため、
下期は一転して復調する可能性があります。またエコポイントの復活は
織り込んでいないため、新たなアップサイド要素として期待出来ます。

財務的にも有利子負債をほぼカバーする現金同等物を抱えているネット
無借金に近い状態が継続しており、今期は記念配こそ落とすものの前期
並みの20円が維持される公算となっております。

*参考記事 2014-07-29 1,220円 投資判断Inlineでカバー継続
ミサワホーム(1722)から株主優待のミッフィークオカードが届きました!

*参考記事 2014-02-13 1,410円 投資判断Inlineでカバー継続
新設・年2回クオカード優待銘柄、ミサワホーム(1722)の研究。

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