ついに一部指定、チタン級財務の朝日放送(9405)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9405】朝日放送 (東証2部) 投資判断Outperform継続

現在値 921円/100株 PER11.0 PBR0.73 3月配当優待9月配当優待

西日本最大手民放でテレ朝系列。住宅展示事業大手。ゴルフ場も。

配当は3月末9月末の合計16円のため、配当利回りは1.73%となります。
朝日放送は株主優待を実施しており、100株保有で500円分のQUOカード
を半期毎に進呈しておりますので、配当優待利回は2.82%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 766億円 経常利益 37億円 EPS 59.1円
■2012年3月期 売上高 781億円 経常利益 46億円 EPS 14.1円 
■2013年3月期 売上高 788億円 経常利益 58億円 EPS 67.9円  
■2014年3月期 売上高 814億円 経常利益 60億円 EPS 79.7円
■2015年3月期 売上高 815億円 経常利益 60億円 EPS 85.7円 ce
□2014年9月中間売上高 397億円 経常利益 18億円 EPS 23.4円

2014年9月中間期の売上高は前年同期比▲1.3%の397億円、経常利益が
▲10.6%の18億円と減収減益となりました。期初の段階から既にマイナス
予想でしたが、減益幅が拡大しました。主力の放送事業のスポット広告
収入が伸び悩んだことが原因で、これに関しては当社に限った話では
ないので仕方ない部分はあるかもしれません。

2本目の柱であるハウジング事業については、消費増税による戸建受注不振
の影響をものともせず5%程度の増収となり、部門売上高は半期で50億円を
突破しました。本セグメントの営業利益も6億円弱と2割程度増加しており、
本業の放送事業を手厚く下支えしている図が見て取れます。来年に名古屋
で三菱地所が立替をする大名古屋ビルヂングを2枚借りて展示場を開設する
予定もありますので、副業ながらそれなりの成長が期待でそうです。

財務的にも引き続き安定しており、有利子負債はほぼゼロが継続している
ほか120億円の現金や250億円超の有価証券、簿価で100億円の土地など
を保有しているため、安定株主がいなければいつでも狙われる状況です。
また、このまま本業が衰退しても十数年は持ちこたえられると思われます。

以上、投資判断はOutperformを継続します。

当社はもともと大証2部銘柄で、市場統合により東証2部に移ってきた銘柄
ですが、10月に念願の東証1部に指定替えとなりました。東証移行の際にも
それなりに買われた記憶があるのですが、やはり東証1部となると相応の
インデックス買いが入るため、株価は高いところまで連れて行かれました。

それでも財務的にはなお割安感があることも事実で、配当水準もここ数年
で急速に引き上げており、今期はいまのところ16円配を据え置く予想を
しているものの、記念配を上積みしてくる可能性があります。親の朝日新聞
のフトコロもきっと寒いに違いありませんので、さらなる内部留保の吐き
出しに期待したいところではあります。

*参考記事 2014-07-23 631円 投資判断Outperformに格上げ
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