予告どおりに株主優待を導入、BS11(9414)の業績レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9414】日本BS放送(東証2部) 投資判断 Outperform格上げ

現在値 863円/100株 PER13.9 PBR1.27 2月配当8月配当優待

ビックカメラが親会社のBS放送局。競馬中継など自社制作の比率5割。
配当金8月の年1回13.5円で、配当利回りは1.56%となります。

日本BS放送は株主優待制度を検討中でしたが、この度正式導入を発表し
2月末8月末現在の株主に対して、1,000円分のショップチャンネル利用券
の進呈することになりましたので、配当優待利回りは3.88%となります。

業績を確認していきます。
■2011年8月期 売上高 48.3億円、経常利益 5.0億円 EPS 67円
■2012年8月期 売上高 62.4億円、経常利益 8.8億円 EPS 71円 
■2013年8月期 売上高 70.1億円、経常利益13.5億円 EPS 92円  
■2014年8月期 売上高 78.0億円、経常利益16.7億円 EPS 77円
■2015年8月期 売上高 88.0億円、経常利益18.0億円 EPS 61円 ce
□2015年2月中間売上高 43.0億円、経常利益 9.6億円 EPS 37円 ce

前2014年8月期の売上高は前年同期比12%増の78億円、経常利益は24%増
の16.7%増ということで、上場初年度からそれぞれ2桁の増収増益を確保
するとともに、期初計画との比較でもキッチリ上振れして着地しており
この辺はさすがビックカメラ系上場企業という印象です。

今2015年8月期は売上高が前年同期比11%増、経常利益は同7%増を見込み
連続で最高益を見込んでおります。売上高の11%というのはBS広告市場
全体の市場成長率とほぼ同じ数字であり、それと比べると利益成長率が
やや劣る印象ですが、来年4月から視聴率(BSの場合は正しくは接触率)
の機械化が始まることへの対策費用がかかるのがその理由となります。

このように業績自体は市場の拡大に併せて順調に推移しているため、
前期記念配当を出して12.5円だった配当金も、普通配に転換して13.5円
に増配するなど、それなりの還元意欲を見せています。配当性向30%目標
ですので、今期は最終的に14~15円配当まではあるかもしれません。

以上、投資判断をOutperformに格上げしてカバー継続します。

前期の業績進捗を見て感じたのですが、やはり当社は保守的な業績予測
をする傾向がありそうで、いくらなんでも当社の成長率が市場平均並みに
収まるということは考えにくいため、期初ながら上ブレ推移を予想します。

財務的にも良好で有利子負債はほぼゼロ、自己資本比率は90%以上という
超絶好財務であるため、業績好調時の株主還元余力が有り余っています。
親(ビックカメラ)はお金がいくらあっても困らないでしょうから、配当
性向の引き上げなど思わぬ増配にも期待したいところです。

*参考記事 2014-05-21 1,000円* 投資判断Inlineでカバー開始
ビックカメラ優待到着とみせかけて、BS11(9414)の業績レビュー。

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