羽田-山口宇部線が就航、スターフライヤー(9206)から株主優待がきました。 | なちゅの市川綜合研究所

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当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【9206】スターフライヤー(東証2部)投資判断 Outperform格上げ

現在値 1,755円/100株 PER9.31 PBR2.91 3月優待(無配)9月優待

北九州空港を拠点とする新興エアライン、ビジネス需要主体で割安。

スターフライヤーは株主優待を実施しており、100株毎に運賃半額の
優待券を3枚ずつ進呈しています。金券屋での売値のボラが凄いですが、
1枚1,000円で売れると計算すると、約3.41%の利回りが確保できます。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 225億円、経常利益 9.8億円 EPS 369円  
■2013年3月期 売上高 251億円、経常利益 0.4億円 EPS 100円  
■2014年3月期 売上高 330億円、経常利益 ▲26億円 EPS▲1061円
■2015年3月期 売上高 354億円、経常利益 5.5億円 EPS 188円ce
□2013年9月中 売上高 171億円、経常利益▲1.6億円 EPS ▲66円

今2015年3月期8月中間期については、売上高7.1%増の171億円、経常損失
は1.6億円となり前年同期比で増収増益(赤字幅大幅縮小)となりました。

当社は経営再建中であり中間の決算予想を公表しておりませんでしたが
前年同期の経常損失が13億円だったことや、1Q時点の同損失が3.6億円
だったことを踏まえると、YoY/QoQの数字ともに大幅に好転しており、
会社側も概ね計画通りとコメントしていることから業績改善の兆候が
見受けられます。なお、重要事象の記載も解消されています。

今期より競争の激しい羽田-福岡線を10便から7便に減便し、ANAの
おさがり路線である羽田-山口宇部線を3便就航させ、ANAとの共同
運行便を増発させるなど収益の改善に取り組んでいます。共同運航便は
卸売扱いとなるため、当社が月次で発表する旅客実績等に反映されない
ので、見た目以上に決算の数字の改善が進んでいると見られます。

投資判断については一段階引き上げ、Outperformとします。
引き続き羽田の発着枠の価値が当社価値を下支えするとともに、足下の
飛躍的な業績の改善、インバウンドの増などにも期待が出来ます。

ネックなのは円安の進行であり、原油価格自体は下げているものの為替
影響を相殺しきれるかどうかという問題があります。親分のANAは
既に円安の影響を限定的にする様な体制を整えつつあるようですが、
こと当社については微妙なところです。

その他の割引要素としては、ANAは諸般の問題により当面部分支配しか
出来そうにない当社に対して「生かさず殺さず」のスタンスを通してくる
ものと思われるため、対ANAとの協業面に於いては圧倒的な交渉不利で
あることを構造的な割引要素として捉えておく必要がありそうです。

*参考記事① 2014-03-05 1,915円 投資判断Inline 
スターフライヤー(9206)の株主優待で初搭乗!

*参考記事② 2013-11-29 1,925円 投資判断Inline継続
業績のヤバすぎるスターフライヤー(9206)から株主優待が届いたので分析。

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