
【3836】アバント(東証JQグロース) 投資判断 Outperform格下げ
現在値 1,350円/100株 PER14.5 PBR2.57 6月配当 株主優待なし
連結経営・会計システムのパッケージソフト開発、ライセンス販売など。
配当金は6月の年1回14円で、配当利回りは約1.03%となります。
アバントは株主優待制度を実施しておりません。
業績を確認しておきます。
■2011年6月期 売上高 31.3億円、経常利益 1.2億円 EPS 5.4円
■2012年6月期 売上高 41.0億円、経常利益 3.8億円 EPS 40.7円
■2013年6月期 売上高 67.3億円、経常利益 6.2億円 EPS 77.3円
■2014年6月期 売上高 83.0億円、経常利益 10.7億円 EPS132.8円
■2015年6月期 売上高 94.0億円、経常利益 7.5億円 EPS 91.6円 ce
□2014年12月中 売上高 45.0億円、経常利益 3.5億円 EPS 42.6円 ce
前2014年6月期の業績はライセンス・コンサルティング・サポートの主要
三事業が全て2桁成長となり、特に前々期に買収したジール社の業績が
前期からコンサル事業にフル寄与しましたので、会社全体では売上高から
前々期比で23%増と大増勢となりました。
売上高100億円・営業利益率10%を掲げた中期経営計画も中間年度となる
前期に1年前倒しで達成しましたが、今期は人材等の各種投資のため減益
を見込んでいます。これらの各種投資を行わなければ前期並の営業利益
10億円を確保出来るまで各事業が育っているのは間違いないのですが、
それでも来期以降の再成長を目指して一旦しゃがむ形で計画しています。
次期中計、という形ではリリースされていませんが6年後の2020年期まで
は年平均成長率20%(≒売上高250億円)、EBITDAマージン20%目標値として
定めているようです。意欲的な数字ですので、実現されれば凄いです。
そして、以下が総会の質疑です。
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Q.海外での現状、中計終了で次のステップは?
A.ITは米国で通用しないとダメだ。本当の意味で顧客貢献にならない。
2020年をメドに海外売上20%にしたい。私が米国に時間を割いている。
Q.投資・人材の採用についてはどうか?
A.人の採用によって収益が低下してしまうというのはあってはならない。
プロダクトの開発に注力する。投資性のある人材、というのは会計上
説明がしずらい(ので勘弁してくれ)
Q.800名しかいない株主数をどう増やすのか。市場部変更は?
A.実は一昨年にCFOと定めた株主数のガイドラインが株主800名である。
本質的には事業価値向上が第一と考えている。
Q.新任取締役のジョルジュ氏はどんな人?
A.ベルギー出身で、NYSEのNo.3だった方だ。今の我々に使いこなせるか
どうか・・という点はあるが、今後の国際展開に力を貸してもらう。
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以上、投資判断はOutperformに引き下げ、カバーを継続します。
引き続き高成長が期待出来るものの、基準配当性向10%と純利益率連動
の配当性向の合計15%の還元方針により大幅減配を予想しているため、
現在の株価バリュエーションに特段の妙味はありません。今後株価の
下落や今期業績進捗の中でさほど利益率が落ちていないようであれば、
期末に配当還元されることを見込んで仕込むのがよいかと思われます。
(なお、市場部変更は当分期待できそうにありません)

標題の通り、総会のお土産はゴディバでした。
よく見る小さなクッキーの8枚詰め合わせですが、千円位しそうです。
新任取締役がベルギー出身だからゴディバにしたのかどうかは謎です。
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