
【7743】シード(東証JQ) 投資判断 Outperform格上げ
現在値 1,246円/100株 PER26.7 PBR1.37 3月配当株主優待
コンタクトレンズ業界の大手。眼鏡、眼内レンズも展開。
配当は3末の一括22.5円配のため配当利回は1.08%です。
シードは前期より株主優待制度を新設しておりまして、単元株以上保有の
3月末株主に対して10,000円分の自社製品等を進呈しておりますので、
配当優待利回りは約9.83%となります。
業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 118億円、経常利益 1.6億円 EPS 14.9円
■2012年3月期 売上高 126億円、経常利益 2.9億円 EPS 24.3円
■2013年3月期 売上高 150億円、経常利益 7.6億円 EPS 125円
■2014年3月期 売上高 191億円、経常利益10.7億円 EPS 58.8円
■2015年3月期 売上高 207億円、経常利益 8.2億円 EPS 49.6円ce修正
□2014年6月1Q 売上高 39億円、経常利益 ▲2億円 EPS▲1.0円
□2014年9月中 売上高 91億円、経常利益 1.9億円 EPS 11.1円ce修正
前2014年3月期は増税前の駆け込み需要などもあり、修正に次ぐ修正で
売上高で27.6%増の191億円・経常利益で41.3%増の10.7億円と前々期に
続いての2桁成長ということで大増勢の決算となりました。
今期は研究投資(+7億円)や広告宣伝費(+1億円)を積み増すため、増収
ながら微増益となる見込みでしたが、先日発表された1Q決算の数字が
駆け込み需要の反動減が原因で相当落ち込んでしまったため、1Q時点
で早くも中間期・通期の下方修正を余儀なくされてしまいました。
会社側では7月の売上高は回復基調に転じており、増税前売上を上回る
ペースで推移している旨アナウンスしておりますので、ひとまずこれ
を信用したいと考えておりますが、中間決算までは要監視です。
また、今回の下方修正により来期を最終年度とする中期経営計画の達成
(来期の売上高235億円・営業益20億円)が予断を許さないものになったと
考えています。この中計は前期の好調を反映してローリングしたばかり
のでしたので、早くも出端をくじかれた格好となります。
投資判断についてはOutperformに格上げしカバー継続します。
上述の通り足元の状況は芳しくなく、会社計画に甘さも見られるものの
直近の株価はかなり調整していることもあり、下値は限定的と見ます。
特に1Q時点での通期下方は本来かなり嫌気される筈なのですが、新た
に売り込まれることは殆どなかったので、悪材料出尽くしと捉えます。
懸念であった鴻巣第2工場の為の資金調達は公募ではなく自社株売出
で対応し、足元では東レとの協業開始やDDS(コンタクトを通じた投薬)、
メニコンの上場観測などの株価カタリストなどを秘めていることから、
この局面でも強気対処をしていきたいと考えております。
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