ひらまつ(2764)から株主優待カードが到着&1Q決算。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【2764】ひらまつ(東証1部)投資判断 新規Inline

現在値 655円/100株 PER15.4 PBR6.02 3月配当優待 9月配当優待

創業者の平松氏が経営者とシェフ兼任、高級フランス料理店など展開。
配当金は3月9月の年2回合計15.6円のため、配当利回りは2.38%となります。

ひらまつは株主優待制度を導入しておりまして、3月末9月末現在の単元
以上保有の株主に対して、飲食10%割引カードを進呈しております。
5単元以上保有の場合は、割引率が拡大して20%となります。

業績を確認していきます。
■2011年9月期 売上高 105億円、経常利益 16.2億円 EPS 18.3円
■2012年9月期 売上高 110億円、経常利益 19.1億円 EPS 24.6円 
■2013年9月期 売上高 114億円、経常利益 28.8億円 EPS 43.1円  
■2014年3月期 売上高 56億円、経常利益 14.2億円 EPS 23.3円 変則
■2015年3月期 売上高 121億円、経常利益 32.6億円 EPS 51.9円 ce
□2014年6月1Q 売上高 27億円、経常利益 6.2億円 EPS 10.1円
□2014年9月中 売上高 54億円、経常利益 12.9億円 EPS 20.3円 ce

前2014年3月期は6ヶ月変則決算のため、単純比較は出来ませんが、
半期比較をしてみると実質的には減収減益での着地となった模様です。
決算期変更前の2013年9月期が円高時の仕入ワインの差益とアベノミクス
効果による爆裂好決算だったので、さすがにその反動が出た模様です。

今期は12ヶ月決算に復帰し、増収増益基調が継続される見通しとなって
おりまして、つい先日発表された1Q決算は見た目上減収減益ですが、
事業時期が異なることを加味しますとまずまずの仕上がりになっています。
消費増税や天候不順の影響があったにもかかわらず、利益が会社側の想定
を超えてきたことは評価してもよいと考えております。

なお今事業年度は新5ヵ年計画の2年目であり、最終目標値は下記の通りです。
・売上高【127億→133億→141億→153億】
・経常利益率【25%→→→27%】
ご覧のとおり、本業のレストラン事業はこれまでの様な出店による爆発的
な成長は見込めなくなっております。そのため第二の柱としてホテル事業
を売上高300億程度まで育てる計画を発表しておりますが、今のところ
具体的な動きは出てきておりません。ブライダル事業が頭打ちになった
旧ベストブライダルと同じ様な動きをしており、手詰まり感が強いです。

以上、投資判断はInlineでカバーいたします。

当社は比較的まともに数字を作ってくる会社であり、自社株買&配当還元
も積極的に実施するので信頼度は高いのですが、足元で創業社長の平松氏や
市場から自社株買いをしているのもかかわらず、わずか半年で売り出して
11億円調達したりと若干迷走感が出てきています。

ちなみにこの11億円は当社がずっと出店を見送ってきた大阪エリアで2店目
の開業費用などに充てられました。このル・ミディひらまつは大阪駅に近く
ヒルトンとリッツの間のブルガリ跡地という相応のロケーションであり、
満を持しての出店ということになりますので、投資額は比較的大きいものの
資金使途については合格点であると考えております。

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