気が付けばKDDI傘下、ラック(3857)から事業報告書がきました。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【3857】ラック (東証JQスタンダード) 投資判断 Outperform継続

現在値 702円/100株 PER17.5 PBR 2.68 3月配当9月配当 株主優待なし

ラックとA&Iシステムが経営統合、KDDI傘下へ。利益は期末集中。
予想配当は中間配ありの年間13円で配当利回は1.85%となります。
なお、ラックは株主優待制度を導入しておりません。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 334億円、経常利益 13.0億円 EPS 25.7円
■2012年3月期 売上高 315億円、経常利益 16.7億円 EPS 22.2円 
■2013年3月期 売上高 325億円、経常利益 18.5億円 EPS 35.0円  
■2014年3月期 売上高 330億円、経常利益 19.9億円 EPS 39.7円
■2015年3月期 売上高 343億円、経常利益 20.0億円 EPS 42.1円 ce
□2015年9月中間売上高 161億円、経常利益 2.5億円 EPS 9.9円 ce

前2014年3月期は例年通りの期末偏重傾向により、最後の最後まで未達
懸念がくすぶっていたのですが、4Qの最後でまくり一発決めてきまして
期初予想水準の数値を確保、無事に過去最高益を更新しました。
いくら官公庁需要が多いとは言え、相変わらず極端な業績進捗です。

今期は横ばい予想ですが、昨年の12月に持分5%少数株主であったKDDIが
創業者の三柴元氏の息子である照和氏の資産管理会社から25.8%の持分を
買い取りましたので、直接間接分を合計して約31%の筆頭株主に躍り出て
おりますの。そのため、徐々にKDDIからの案件が増えると仮定すると、
今期業績はアップサイド含みであると判断しております。

なお今期よりディーラー事業(要は関連製品販売)をSSS事業とSIS事業
に割り振っており、事業が2ドメインに再構築されています。会社としては
看板事業であるセキュリティ関連のSSS事業の売上高を大きく見せたいとの
考えだと思いますが、売上高構成比はまだ2割弱となっております。

以上、投資判断についてはOutperformを継続します。

上述の通り、当社はシステムインテグレーションのSIS事業の売上の方が
まだまだ大きいため、SI会社のバリュエーションにセキュリティ事業分の
プレミアムが多少乗っかったような評価をされています。

今後KDDIが当社のSSS事業の売上を伸ばしてくれれば、評価のステージが
一段上がるので、ひとえにKDDIの本気度が注目されます。FAC○A銘柄とは
いえ、セキュリティ関連の代表銘柄なので、奮起に期待しています。

配当金も10円→12円→13円→13~14円(予)と増配傾向なのも高評価。

※参考記事 2013-09-16 658円 投資判断Outperformでカバー開始
国策・セキュリティ関連銘柄、ラック(3857)の研究。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11614181979.html

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