
【4281】DAC(東証JQスタンダード) 投資判断 Outperform継続
現在値 444円/100株 PER23.7 PBR1.77 3月配当 株主優待なし
インターネット広告のメディアレップ(媒体代理店)首位。博報堂DY子会社。
配当は3月期末に6円で、配当利回は1.35%となります。
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムは株主優待を実施しておりません。
業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 779億円 経常利益 30億円 EPS 33.2円 変則
■2012年3月期 売上高 827億円 経常利益 22億円 EPS 27.3円
■2013年3月期 売上高 963億円 経常利益 17億円 EPS 16.6円
■2014年3月期 売上高 1,053億円 経常利益 20億円 EPS 41.7円
■2015年3月期 売上高 1,200億円 経常利益 12億円 EPS 24.7円 四e
□2014年9月中間売上高 570億円 経常利益 8億円 EPS 8.4円 四e
前2014年期は好調のため期初計画を上回っての着地となりました。
前年との比較においても、売上高で9.4%増の1,053億円・経常利益で18.4%増
の20.1億円となり、売上高の伸びに対して利益の回復が緩慢ではあるものの、
比較的順調に推移した事業年度であったかと考えております。
今期も例によって通期業績の見通しは開示されておらず、足元で走っている
1Qだけは売上高で前年同期比10%増の280億円程度、経常利益はほぼ変わらず
の約2.5億円の予想値が開示されております。やはり利益は抑え目予想です。
この低利益の原因としては、当社親会社である博報堂の影響力が非常に強く、
媒体社から仕入れた広告枠の販売額が抑えられている可能性があります。
博報堂は意欲的な中期経営計画の遂行真っ只中であり、広告のデジタルシフト
を掲げているため、当社の博報堂向け販売割合も40%→43%と増加しました。
そのため、本来であれば当社も利益的な恩恵にあずかっても良いはずですが、
利益率が思うように上がってこないため、構造的な要因のせいと思われます。
他で売上のわりに利益が伸びない原因としては、アイレップのリスティング広告
が薄利多売商売であることも挙げられますが、リスティング業界の残存者利益
を取りに行っている部分もあるので、それについては仕方ないかと思います。
そんな訳で業績面は割引要素が多すぎて素直に評価出来ないものの、連単倍率
は売上高で1.8倍、営業利益で5.9倍と着実に増加しておりますので、有望な
子会社群の押し上げ効果には引き続き期待できます。前述のアイレップに加え、
スマホアイコン着せ替えのCocoppaを抱えるRTB広告のユナイテッドや、
FB広告支援のメンバーズ、データ分析のアルベルトが名を連ねています。
単なる出資先ではオウチーノや大注目のオリガミ、ユナイテッドを通じた間接
出資案件となるモンスターベンチャーのメタップスが後に控えていますので、
この辺の会社は当社への業績寄与がショボくても、株価カタリストとしては
十分機能しうるネタであることついては疑いようのないところかと思われます。
そんな訳で、投資判断はOutperformを継続します。
当社も本邦のメディアレップとしては老舗であり、適当に20億円位の利益を
積み上げていますので、財務はかなり良好な状態となっています。手元にある
現金はついに100億円弱となりましたが、借金は僅か23億円程度しかありません。
あとは増配が待たれる状況ですが、どうせ今期も6円配当かと思われますので、
当社に関しては配当とか値上がり益とかそういうのではなく、全くの別の切り口
で報われることの可能性を期待される方がよろしいかと思います。
(詳細については言及を割愛)
*参考記事 2014-02-10 520円 投資判断Outperformでカバー継続
主力の一角、DAC(4281)の3Qと微妙な上方修正。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11767832419.html
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