高額クオカード優待銘柄、電算システム(3630)から優待が到着したので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。


【3630】 電算システム (東証1部) 投資判断Outperform継続

現在値 1,142円 /100株 PER17.0 PBR1.62 6月配当12月配当優待

情報処理サービス開発中堅。国際送金など収納代行事業を拡大中。

配当は半期に11円ずつで、配当利回は1.92%です。
電算システムの株主優待は100株以上の株主に対して、3,000円分のクオカード等
のギフトを進呈しており、配当優待利回にすると約4.55%となります。

業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 210億円、経常利益 8.2億円 EPS49.8円
■2012年12月期 売上高 233億円、経常利益 9.2億円 EPS57.5円  
■2013年12月期 売上高 245億円、経常利益10.2億円 EPS63.7円  
■2014年12月期 売上高 270億円、経常利益11.2億円 EPS69.1円 ce
■2015年12月期 売上高 305億円、経常利益15.2億円 EPS93.6円 ce中計
■2016年12月期 売上高 350億円、経常利益18.2億円 EPS112.1円ce中計
□2014年6月中間 売上高 130億円、経常利益 4.8億円 EPS28.9円 ce

ここ数年、派手さは無いものの業績は順調に拡大基調を続けています。

当社は情報処理サービスと収納代行事業が名実ともに2本柱になっており、
丁度半々位の売上高となっています。前2013年12月期は残念ながら両事業とも
若干の売上ショートになりましたが、利益は超過達成していますので、
許容圏と言えるかと思います。収納代行事業が逆転したのも今期の特徴です。

ただ今期は大金を突っ込んで建設した、クラウドサービス用の東濃iDCの
本格稼動や、昨年の分売後の株価が軟調だった際にストップ高材料を提供した
ドコモとのgoogle分野の提携などが貢献するものと期待されており、今期以降
は再度情報処理サービス事業が逆転するものとみられています。

中長期的にも当社は強気姿勢を継続しており、2016年12月期を終期とする
中期経営計画(ローリングした?)では向こう3年間の売上高を年率12.6%成長、
経常利益は年率21.7%成長を目指しています。これまでのトラックレコードを
見る限り走破圏と思いますので、上記業績欄にその数字を記載しております。
ただiDCの償却負担は気になることから、あんまりハードルが高くない今期の
業績の達成の如何については、信頼度を計る上で要注目です。

財務的面を見ますと、有利子負債がたったの4.5億円しかなく、利益剰余金が
積み上がっておりますので、公募なしでいけそうなのは評価出来ますね。

投資判断についてはOutperformでカバー継続します。

強気評価をしていますが、現在の株価はフェアバリューと考えております。
業績の再飛躍期は来期以降ですので、今期は進捗の確認局面と言えます。

業種的に近いウェルネットが当社を上回る高成長ながら、かなりの高還元性向を
志向していることもあり、当社配当性向35%上限はやや物足りなさも感じます。
もう一歩踏み込んだ株主還元があれば自信を持って買える銘柄であります。

※参考記事 2013-08-31 1,036円 投資判断Outperform
分売が終了した株主優待銘柄・電算システム(3630)の分析。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11602071602.html

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