早くも上方修正した直近IPO、イーグランド(3294)の3Q決算レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3294】イーグランド(東証JQスタンダード) 投資判断 新規Outperform

現在値 3,390円/100株 PER7.7 PBR1.42 3月配当 株主優待なし

中古住宅再生事業。不動産競売市場からの仕入れに特徴。
配当は3月期末一括の30円で、配当利回は0.88%となります。
イーグランドは株主優待制度を導入しておりません。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 89.6億円 経常利益 6.0億円 EPS 274円
■2012年3月期 売上高 97.6億円 経常利益 1.6億円 EPS 78円 
■2013年3月期 売上高 92.5億円 経常利益 3.1億円 EPS 287円  
■2014年3月期 売上高 123億円 経常利益 9.4億円 EPS 440円 ce 修正
□2013年12月3Q 売上高 91.5億円 経常利益 8.2億円 EPS 408円

当社は昨年IPOラッシュ真っ只中の12月18日に、4社同時上場したうちの一社です。
初値高騰したアーキテクツスタジオジャパンや、セカンダリで大暴騰したシグマクシス
の影に完全に隠れてしまった「ひとやまいくら」の存在でしたが、業績自体は非常に
堅調に推移しており、波はあるものの増収増益基調を続けています。

今2014年3月期は年商100億円が完全に射程に入っており、ついこの間発表された3Q
で通期の上方修正がありました。売上こそ従来予想と殆ど変わっておりませんが、
利益は約25%も増額している他、3Q時点のEPSは通期予想の9割程度にまで上っており
3末の時点では更なる上方修正が期待出来るような状況にあります。

そもそも同業のスター・マイカやインテリックスは業績絶好調・大増配中ですし、
三菱地所や大京、長谷工などもこぞって中古再生に本腰入れて参入してきている
状況を鑑みるに、当社の市況環境は非常に良い状態です。

一点もの足りないところがあるとすれば、社長のインタビューを聞く限り、さほど
鋭角的な成長を目指していないところです。「来期に大阪支店が出せたらいいなぁ」
くらいの温度感ですので、今期やりすぎた分、来期予想は意外にショボいかもしれません。
社歴も意外と古い会社ですので、成長スピードは亀並みの可能性があります。

なお、投資判断については新規でOutperformといたします。

現在の価格は昨年の公募価格である3,300円近辺にすぎない株価であり、いくら直近
IPOのセカンダリが低迷してるとは言え、不当にディスカウントされた価格です。
何せ低迷しているやつは初値時点で十分高騰したやつも多いですからね・・・。

また今期の新しい予想EPSである440円を採用すると、配当性向は6%台にすぎないため
期末の増配か、最悪でも記念配は十分に期待出来るかと考えております。

あとはジャフコと信金キャピタルの売り切り具合が最大のポイントだと思います。

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