カジノ関連銘柄、フジ・メディアHDから手帳が来たので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

なちゅの市川投資綜合研究所
【4676】フジ・メディア・ホールディングス(東証1部)投資判断 Inline格下

現在値 2,159円 /100株 PER29.5 PBR0.92 3月配当9月配当優待

フジサンケイグループ。音楽、通販、不動産など多角経営。

配当金は年2回の44円で、配当利回りは1.94%となります。
また、フジ・メディア・ホールディングスは株主優待制度を導入しており、
9月末の単元株以上の株主に特製手帳を配布しています。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 5,896億円、経常利益 294億円 DPS 18円
■2012年3月期 売上高 5,936億円、経常利益 523億円 DPS 36円 
■2013年3月期 売上高 6,320億円、経常利益 472億円 DPS 44円  
■2014年3月期 売上高 6,320億円、経常利益 351億円 DPS 44円 ce
□2013年9月中 売上高 3,072億円、経常利益 155億円 DPS 22円

ここ数年減益基調でありながら、トップラインは増収を維持してきました。
しかしながら、足下の2014年3月期を中間段階で下方修正しており、
通期の売上高については前年とほぼ同額予想にまで修正してきました。

利益面でも主に放送事業の広告収入の落ち込みにより苦戦しており、
通期の経常利益も期初より減益予想ではあったものの、半年でさらに
50億程度下振れる見込みとなっており、ちょっと深刻な状況です。

ただ数年前に高プレミアムを払って完全子会社化TOBをしたサンケイビル
が大きな利益貢献をしており、不動産株が今のように高騰する前に英断を
した経営陣は好判断でしたね。ひょっとすると当社筆頭株主の東宝による
東宝不動産の完全子会社化はこれに習ったものなのかもしれません。
(まぁ、東宝不動産の場合はプレミアムをケチって揉めてましたけど。。)

以上、投資判断は一段階格下げとしInlineとします。

本業の不調はどのテレビ局も大体一緒なのですが、株価が随分騰がって
フェアバリュー水準に近づいたことが格下げの主な理由です。

それと忘れてはいけないのが、MICE・IR特区構想ですね。
当社グループ、三井不動産、鹿島らは産業競争力会議にカジノ特区の提案
をしております。既にダイバーシティで実績のある組み合わせである他、
鹿島はシンガポールのリゾートワールドセントーサで経験があるので、
当社グループ連合が目下の本命とされています。

この辺の期待感で投資するなら、まぁ良い水準ではないでしょうかね。

※参考記事 2012-12-14 1,198円* 投資判断Outperformでカバー開始
フジ・メディア・ホールディングスから手帳がキターので分析。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11425760749.html

会社四季報プロ500 2014年新春号 [雑誌]

新品価格
¥980から
(2013/12/14 07:14時点)



このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村