LIXILが筆頭株主、サンヨーホームズ(1420)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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【1420】 サンヨーホームズ(東証2部) 投資判断 Outperform

現在値 725円/PER7.89 PBR0.74 3月配当 株主優待なし

戸建て住宅、マンション、賃貸福祉住宅の設計・販売が主。

配当は3月に一括で15円のため、配当利回りは2.12%となります。
サンヨーホームズは株主優待制度を実施しておりません。

当社は今年4月にIPOしたばかりの会社です。
最初はクボタハウスという名前だったのですが、三洋電機の系列になり、
今はオリックスとセコムとLIXILと関西電力が持ち合っています。

さっそく業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 440億円、経常利益 11.1億円 
■2012年3月期 売上高 396億円、経常利益 5.1億円  
■2013年3月期 売上高 408億円、経常利益 4.9億円 
■2014年3月期 売上高 577億円、経常利益 19.0億円e

上場のタイミングにあわせて図った様に業績が拡大していますが、
大株主がオリックスとかなので、これは仕方ありません。

財務については戸建屋さんなので、そこは推して量るべしという感じですが、
時価総額が90億円で有利子負債221億円に対して、手元現金74億・利益剰余金
35億円といった具合なので、別に悪くない様な気もします。
それに当社の場合は、いざとなったら大株主が助けてくれると思いますw

で、決算資料でも読もうかと思ってIR開示をよくよく見たら、
2013年10月4日の開示で、第3位株主のセコムが同2位のLIXILに持分を
半分くらい売り払って、約25%を持つ筆頭株主に躍り出ました。

最近のLIXILの買収戦略は国内外を問わず超イケイケですから、
世界中で買い捲った住設機器会社の製品の出口として、これからは
当社に惜しみなくコミットしてくることが容易に想像出来ます。

残りもオリックスと関電なので、金さえ積めば幾らでも持分を売るでしょう。
特にオリックスは筆頭株主の地位を喪失したのでなおさらですね。

ということで、投資判断は新規Outperformでカバーを開始します。

決算説明会資料には2021年に売上高2000億円、経常利益200億円という
青写真目標が載っており、これについては全然信用はしていないのですが、
筆頭株主のLIXILが本気を出したら、この半分位は行く気がします。

株価自体は上場来安値圏で、いつの間にか公募価格を割り込んでますが、
世界のアメリカンスタンダードを飲み込んだLIXILのオラオラパワーに
期待したいところです。

ヤマダ・エスバイエルホームの様に、気が付いたらLIXILサンヨーホーム
になったりしてね。いやいや、マジで。

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