「りんご食べる?」
「いらない」
「バナナ食べる?」
「いらない」
「梨食べる?」
「梨は大好きだけど、今はお腹いっぱいだからいらない」
テーブルに梨持ってきて、皮むきはじめる。
皮むき終わった梨をお皿にのせて・・・
「食べて」
「いらないよ」
「何言ってるの、食べるって言ったじゃない」
「言ってないよ、梨は好きだけど、今はお腹いっぱいだからいらない
って言ったんだよ」
「食べるって言ったから、梨むいたのよ、食べてよ」
「いらないって言ったらいらないの!!いい加減にしてよ!!
なんで人の話聴かないのよ!!」
これは実際にあったおばあちゃんと孫との会話。
人が話を聴けない3ヶの要素のひとつに、自分の興味がある部分は
耳に入ってくるけれども、興味のない所は入ってこないっていう「聞きグセ」
があります。
このおばあちゃんは、孫にどうしても何かを食べてほしかった。
それなのに、孫はりんごは?バナナは?と誘ってもいらないっていう。
梨の時だけ、好きと言ったのを、このおばあちゃんは、
好き=食べたいの言葉に自分で変換してしまって、孫のご機嫌を悪くして
しまったわけです。
「りんご食べる?バナナ食べる?」はクローズ クエッション。
イエス、ノーで答えられる質問です。
孫に何かを食べさせたいって思うおばあちゃんの心にもう少し余裕があれば
「せっかくだから、なにかあなたと一緒に食べたいな、なにが食べたい?」
のような、オープン クエッションで質問することもできたかなって思います。
「私今はお腹いっぱいだからなんにも食べたくないの。でも、なにか一緒にって
いうのであれば、オセロ一緒にやってみない」
って孫の方にもおばあちゃんの気持ちを考慮した答えができますね。
だれも争いをしたくて会話しているわけではありません。
今回の事例は祖母と孫でしたが、親と子どもの間で、このような会話が日常茶飯事で、
全然自分の気持ちを受け取って貰えないとしたら、
ついつい暴言、暴力に訴えてしまうって事も考えられないことではないのかも・・・。
一昨日あるNPO法人の福祉会からのオファーで「傾聴講座」を開催しました。
集まっていただいたお母さんたちは、障害を持ってるお子さんをお持ちのお母さんたちです。
ひとりのお母さんが講座が終わった後
「どうしても障害を持ってる子どもに注意がいってしまって、上の子に目がいっていなかった
し、責任ばかり押し付けていたように思います。
今日帰ったら、上の子どもの話しをよ~く聴きたいと思います」
って言って帰っていかれました。
日本のお母さん、みんな頑張ってるなぁ~頑張ってるお母さんたちからパワー頂いた
一日になりました。