2022年8月28日 Trears Of Tragedyワンマンライブ東京 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

TEARS OF TRAGEDYワンマンライブ東京@新宿BLAZEに行ってきましたー!

「TRINITY&OVERTURE」 




TEARS OF TRAGEDYの4年ぶりの有観客ライブである。しかも、ワンマンライブである。

2018年のライブを最後に制作に専念するとのことで身を潜め、その後世の中はコロナ禍に。そういった意味ではやむなくライブ活動を休止せざるを得ない状況を結果として避けられたのはラッキーだったのかもしれない。

そして、長い制作期間を経て2020年11月に現在の3名体制となって初となる4thアルバム「TRINITY」を発売。これが傑作と言えるほどに素晴らしいアルバムだった。各方面でも評価が高かったようだ。

2021年1月、実質的なレコ発ライブとなるが配信のみの「Streaming Live "RGB"」を開催。
更に2022年5月にこれまでの曲の中から選別したアコースティックアルバム「&」を発売し現在に至る。

私はアルバムも聴いた上で、ストリーミングライブも観たが、この数年ぶりの有観客ワンマンライブに心躍るほどに楽しみでいた。
想いを馳せつつきっとクールにキメてくれるだろうと。

いや、TEARS OF  TRAGEDYのワンマンライブはそうはいかない。お遊び的な企画が必ず付きものなのだ。どうやらHARUKAさんがこういうのが大好きらしく、やらないと気がすまないらしい。笑

今回の企画は題して「MAKI王決定戦」。
(TEARS OF TRAGEDY Twitterより)

↓この映像を見てもらった方が話は早いかもしれない。笑

私はライブ前にこの内容は予習済みだった。

さて、16:15予定時刻に整理番号順に呼び出しが始まる。階段を降りたところに祝花が飾られてあったが、これに胸が詰まる思いだった。
THE UNCROWNEDから贈られたものであるが、Vo.SHALさんは、TEARS OF TRAGEDYのVo.HARUKAさんとは旧知の親友。

しかしながら、癌との闘病も虚しく8月5日に他界。バンドメンバーのTAKESHIさんより8月17日に訃報が告げられた。

とても残念な気持ちだったが、あらためて心からご冥福をお祈り申し上げます。

入場し整番もよかったことから最前列を確保。とてもラッキーだった。
画面には先程の「MAKI王決定戦」の動画が流れていた。笑

続々と入場しSold outと言ってもいいほどに広い会場は満杯に近い状況となっていた。

17:00定刻、いよいよだ。そして"Trinity"のピアノの旋律がSEで鳴り響く。アルバム「TRINITY」のリード曲"Nonsite"からライブはスタートした。HARUKAさんは透き通る声で、フロアに視線を目配せしながら歌う。

TORUさんの超絶なテクニックで魅せるギターソロ。久々にしかも間近に観れて感激だった。2ndより"Euclase"へと続く。いい曲だ。

HARUKAさんより挨拶も手短に曲は続く。メロスピに次ぐメロスピの攻勢。
2ndより"Another World"、「TRINITY」より"Anonymous"、"幽玄"。既に圧倒されそれが嬉しくて完全に盛り上がっていた。

HARUKAさんよりサポートメンバーのBa.YOJIさん、Dr.MAKIさんが紹介される。
MAKIさんは初めて観たが真剣な眼差しからパワフルなドラムを疾走感ある曲に乗せて叩き続け、かなりの見応えだった。YOJIさんも初見だったがカッコいいステージワークで低音のフレーズをキメて屋台骨を支えていた。

1stより初期曲"Anfilia"。あらためて聴くとかなりハードだ。ワンマンでないとなかなか聴けない。「TRINITY」より"Outsider"。

3rdよりライブ定番曲の"Void Act"。TEARS OF TRAGEDYを好きになるきっかけとなった思い出の曲だ。

重厚なサウンドにHARUKAさんの透明感ある歌声が響き渡る。とても心地よい。

TORUさんより一言。人前に立つのが久しぶりすぎると。お客さんが離れて行くのが不安だったけどこんなに集まってくれて嬉しいと。初めて観る方も多かったようだ。

ここで、ワンマンならではの季節ソング。4季を彩る曲の数々。まずは2ndより"Spring Memory"、次に「TRINITY」より"Innocent gram"、更に3rdより"Fall in the Air"、最後は2ndより"It Like Snow…"と続いた。

私もそうだが、かねてよりTEARS OF  TRAGEDYを観てきたファンは感動ものだったのではないだろうか。
HARUKAさんの天使が宿るかのような魅惑的な歌声にすっかり聴き惚れていた。

HAYATOさんより一言。演奏よりもMCを重視していると日頃より豪語している爆笑王も至って普通だった。そうか、声出しNGなのであたかもスベっているかのような空気感に調子が出ないのか。笑

TORUさんはギターを持ち替え、初披露となる新曲"Epitaph"。メロスピな雰囲気からネオクラシカルなギターソロ、緩急つけたテンポとカッコいい曲だった。

アコースティックアルバム「&」を発売したのでアコースティックライブをやりたいとHARUKAさんは言うもHAYATOさんが、ややこしいからやりたくないと。笑

さて、曲はライブでは定番とも言えるキラーチューンが続く。3rdより"Blue Lotus"から2ndより"VOICE"の流れ。やはりHARUKAさんの天性の声質は魅力的だ。

HARUKAさんが靴が壊れたと履き替える間に、来年は15周年、節目にアルバムが出せればとTORUさん。

曲は「TRINITY」より"frost flower"
3rdより"always"とメロディアスな曲で更に攻める。

ライブも終盤。「TRINITY」の曲達で畳み込む。"No.5"、"時に鏡は嘘をつく"、"クロノメトリー"とスピード曲でクライマックスを迎える。超絶なTORUさんのギターソロ、MAKIさんの衰え知らずなパワードラム。全く疲れを見せないHARUKAさんの歌声ととても素晴らしかった。

手拍子でアンコールを待ちわびるフロア。メンバー再登場。
TORUさんのもう一つの顔であるバンドTHOUSAND EYESのVo.道元さん、オペラ歌手Neneさんとのコラボレーション、11分にも及ぶ大作"Prison Of Abyss"。

HARUKAさんを加えたトリプルボーカルという贅沢な構成だった。

ここでメンバーは一旦退場し、再び先程のMAKI王決定戦動画のダイジェスト版が映し出される。
既にフロアにいる大半の方がわかっていたと思うが、このゲームに敗戦したメンバー全員は罰ゲームなのだ。

すると、ドリフの大爆笑の名物コーナー、雷さまの姿でメンバー3人が入場。
恥ずかしいと言いながらも結構楽しんでいたようだ。笑
爆笑に溢れる中、演奏はきっちりと"The Arclight Of The Sky"でライブは幕を閉じた。

セットリスト(180分)
01:Trinity (SE)
02:Nonsite
03:Euclase
-MC-
04:Another World
05:Anonymous
06:幽玄
-MC-
07:Anfilia
08:Outsider
09:Void Act
-MC-
10:Spring Memory
11:Innocent gram
12:Fall in the Air
13:It Like Snow…
-MC-
14:Epitaph (New‼)
-MC-
15:Blue Lotus
16:VOICE
-MC-
17:frost flower
18:always
19:No.5
-MC-
20:時に鏡は嘘をつく
21:クロノメトリー

Encore1
22:Prison Of Abyss (feat.道元 / Nene)

VTR:MAKI王決定戦ダイジェスト

Encore2 罰ゲーム(ドリフ雷様コス)
23:The Arclight Of The Sky

新旧それぞれの名曲TEARS OF TRAGEDYベストとも言えるセトリだった。また、この日のセットリストは「TRINITY」、「&」から全曲演奏。
とても満足な内容だった。

(TEARS OF TRAGEDY Twitterより)

長いブランクがあってもファンは待っていた。時間軸を超えた本質を発揮した最高のライブだった。更にグレードアップしたとも言えるステージにとても満足だった。

物販では、ライブDVDを購入。
因みにラインナップはこちら。
かなり充実している。
長蛇の列だったがメンバーによるお見送り会にも参加し、メンバーに声をかけることができてよかった。


(TEARS OF  TRAGEDY Twitterより)