2022年6月24日 NEMOPHILAライブ東京 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

NEMOPHILAライブ東京@Zepp HANEDAに行ってきましたー!

「NEMOPHILA Zepp Tour 2022 ~虎穴に入らずんば虎子を得ず~」




NEMOPHILAの対バンツアーもいよいよ千秋楽。大阪ではラウドネス、札幌で氣志團といった大先輩を従えどの会場も大成功であったようだ。

私はまずは先行抽選ではチケットを入手できず、2度めのチャレンジでなんとか入手することができた。

この最終公演はROTTENGRAFFTYとの共演。SoldOutだ。この日もコラボTシャツの発売。先行物販も実施されていた。


17.45より順に入場開始。整番がよくないので、後ろの方であるのは覚悟していたが、入場すると既にとんでもない状況だった。1Fは満杯の状態から、後方でも身動きが取れなくなることを察し、それならばいっそのことと2F席に逃げ込んだ。先に入った知り合いに導かれ難を逃れた。

この日は1F、2Fのチケットによる席の区分けはなかったのだ。
ということから、急遽、2Fより着座にて、ライブの戦況を見守ることとした。

ステージにはROTTENGRAFFTYのバンドロゴがバックドロップとして掲げられていた。

定刻の18:30まずはROTTENGRAFFTYが先行。
初見であるばかりか、申し訳ないがバンドの存在すら知り得ていなかった。
"⾦⾊グラフティー"のMVを事前に見て、パンク系ラウドロックバンドな感じなのであろうとは解釈していた。

N∀OKIさんとNOBUYAさんによるツインボーカル。初っ端から爆発的な破壊力でもってステージから煽りまくり盛り上げる。

NEMOPHILAのメンバーも全員が2階席の下手より温かく見守る。その中でも特にVo.mayuさんはノリノリだった。

京都出身のキャリア23年のベテランバンドとMCで聞いてびっくりだった。
今や音楽を続けていくことさえも困難な時代において、これだけの熱量のライブを約四半世紀やり続けできたことに拍手を送りたい気持ちだった。

更に驚きだったのはこの熱きステージに呼応するかのように会場の熱量も凄まじいものがあった。ROTTENGRAFFTYのファンはとにかく熱い。もし、1階にいたらどうなっていただろうか。まぁ、それなりに楽しんでいた気もするが‥。笑

このステージと会場の盛り上がりようはNEMOPHILAのGt.SAKIさん(ちゃっきー)も後のMCで悔しがっていたほどだった。

主催のNEMOPHILAにエールを贈るべく盛り立てようと、愛のあるステージだったが、逆に主役を食ってやると言わんばかりの爆裂なステージであったとも言える。
NEMOPHILAにとっても先輩格であるROTTENGRAFFTYのステージはいい意味で刺激となったに違いない。
私としてもとてもいいものを見させてもらったというのが率直な感想だ。

セットリスト(55分)
01:ハレルヤ
02:PLAYBACK
03:STAY REAL
04:So...Start
05:D.A.N.C.E.
06:THIS WORLD
07:「70cm四⽅の窓辺」
08:響く都
09:⾦⾊グラフティー
10:Rainy
11:Error...

幕が開いたままの転換であったが、スタッフは大忙しだ。ギター、ベースアンプのみならず、ドラムもフルセット入れ換えだ。
ステージ上の機材すべてが入れ替わるわけだ。

あたかも手慣れたようにとてもスムーズに20分ほどでNEMOPHILAの城が築かれた。

暗転し盛大な拍手。SEが鳴り手拍子に合わせて順にメンバー入場。と同時にステージ背面のバックドロップがワイヤーに釣られてROTTENGRAFFTYのロゴから、NEMOPHILAの家紋ロゴに入れ替わる。

ちゃっきーの激しいリフが鳴りmayuさんのシャウト。
曲はキラーチューンの"REVIVE"からスタートした。
続く"雷霆-RAITEI"へと激しい曲が続く。ステージから放たれる熱量にすっかり魅了されていた。

mayuさん、「こんばんわー!ネモフィラでーす!」
ROTTENGRAFFTYへの感謝の言葉を述べエールを贈る。

更に疾走感ある"Fight"。たむさんも楽しそうにドラムを叩き、匠な技を魅せる。

ハラちゃんの終始壮絶なスラップベースが見所の"Rollin’ Rollin’"へと続く。
可愛らしい風貌とは似つかわない気合のベースだ。

キャッチーな"Night Flight"。パラパラダンスのようないつものフリを会場と一緒になって楽しむメンバー。

メンバー紹介を兼ねて各メンバーより一言。このツアーの対バンを引き受けてくれた大御所バンドへの感謝。そしてこれを介してNEMOPHILAは成長できたこと。何よりも会場に足を運んでくれた観客に感謝の気持ちが述べられた。

その中でもちゃっきー、「よく来たねー!」とお決まり言葉から、「ここはまだ京都です。」と先ほどのROTTENGRAFFTYのステージが熱すぎて、こんなにも悔しい気持ちになったのは初めての感情だと。

曲は直前の6月22日に配信リリースされた新曲"徒花-ADABANA-"。ミドルテンポ且つヘヴィな曲だ。クリーンとスクリームを使い分けるmayuさん。声が出せるライブならば「オー!オー!オー!オー!」と大合唱であったに違いない。

ポップでノリのいい"Change the World"へと続く。
更に人気の高いロックバラード定番曲"Life"。
完成度の高い楽曲とmayuさんの熱唱に魅了される。

物販の紹介。そして7月1日、LAのWhisky a Go Go」でのライブが発表された。知る人ぞ知る老舗のライブハウスだ。

いよいよライブも終盤。
"MONSTERS"ではちゃっきーと葉月さんが奏でるツインギター。そしてキラーチューンの"DISSENSION"。mayuさんの強烈なスクリーム。会場をノックアウトすべく熱いステージが展開された。

本編ラストは5月に配信リリースされた"A Ray Of Light"で幕を閉じた。

会場は手拍子でアンコールを待つ。
するとNEMOPHILAのメンバー入場。mayuさんの紹介とともに、ROTTENGRAFFTYのNOBUYAさんとN∀OKIさんが金色の全身タイツに身を包み登場。なんともサービス精神旺盛な仕込みだ。ただ、mayuさんはどう絡んだらいいのやらと困惑の様子。笑

ROTTENGRAFFTYとのコラボは"金色グラフティー" 。フロア一体となって盛り上がった。
ラストは、NEMOPHILAの代表曲でもある"OIRAN"。強烈なmayuさんのスクリーム。ちゃっきーと葉月さんが掛け合うギターソロとハモリ。たむさんの凄まじいツーバスとハラちゃんの地を這うベースと、ラストに相応しい見せ場だった。

mayuさん、「ほんとにほんとにほんとにありがとうございましたー!」

会場から称える盛大な拍手でメンバーは見送られ、大盛り上がりのうちにライブは終演となった。


セットリスト(85分)
01:REVIVE
02:雷霆-RAITEI
-MC-
03:Fight
04:Rollin’ Rollin’
05:Night Flight
-MC-
06:徒花-ADABANA-
07:Change the World
08:Life
-MC-
09:MONSTERS
10:DISSENSION
11:A Ray Of Light

Encore
12:金色グラフティー (feat.ROTTENGRAFFTY)
13:OIRAN

2階席から終始座ったままで、ある意味高みの見物だったわけだが、客観的にじっくりと見ることができた。

振り返ると2階でさえも後方は立ち見で溢れるほどに盛況だった。

Zepp対バンツアーの千秋楽に相応しく実力に裏打ちされた迫力のライブを楽しんだ。
このツアーで成長することができたと彼女達も語っていたが、次のステージはいよいよ海外だ。
ヘッドライナーが、あのKISSの同日にNEMIPHILAは10月にアメリカで行われるAftershock Festivalに出演する。

今後の活躍ぶりも要チェックだ。



(NEMOPHILA Twitterより)