2021年11月3日 NO GUITAR,No LIFE.VOL2ライブ東京 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

NO Guitar,NO LIFE.VOL.2ライブ東京@渋谷LIVING ROOM CAFE&DININGに行ってきましたー!


「NO GUITAR,NO LIFE.VOL.2」





ギタリスト界の巨匠、マーティ・フリードマンによる日本のギタリストを紹介し、セッションもやってしまおうというイベント。

2回目だそうだ。今回はD_DriveのギタリストであるYukiさんが出演するということから、観ておきたいということで初めて参加することにした。マーティとどんなセッションが展開されるのか楽しみにしていた。

会場となるLIVING ROOM CAFE&DININGには初めて来たがとてもきれいで居心地の良さそうなカフェバーだ。

17:00入場。席は珍しく番号順に指定席だった。番号もよかったので下手寄りの最前列を確保できた。着座でゆっくり観るスタイル。ステージも低く見上げる必要もない。

開演まで1時間もある。これはゆっくり飲み食いしてて下さいということだろうな。1オーダー制となっている。

続々と入場し、知り合いもちらほら。となれば久々の…。カンパーイ!
料理は贅沢にも「国産牛肉のタリアータ」を注文。うまっ!
18:00いよいよライブはスタート。まずはYukiさんのパートからのようだ。

ステージに1人で立つYukiさんもレアなものだ。予め用意されたオケに合わせてギターを弾くようだ。

するとえっ!馴染みがなくとも聞き覚えのある、あのイントロのギターリフが流れる。

つい先日、長野トヨタ販売会社のCMにYukiさんの出演が決まり、先行してそのCM動画が公開された。曲はD_Driveが手掛けた。

Marshall Blogにもその撮影の様子が掲載された。


短い曲だったがいち早く生で聴けたお得感。めちゃめちゃカッコいい。是非、バンドで観てみたいものだ。

ここで司会の鮎貝健さんが登場。ライブの主旨の紹介。英語のMCも堪能だ。

ここでマーティさんが呼ばれ挨拶。
日本の素晴らしいギタリストを紹介できて光栄だと。

そして、Yukiさんをあらためて紹介。ここで鮎貝さんからYukiさんのプロフィールを紹介。D_Driveのギタリストであること、Marshall Recordsより世界デビューを果たしたこと、海外でのライブ経験、XPERIAはじめとしてTVCMに出演、音楽番組うたコンへの出演等。

Yukiさんは楽器の楽しさ、面白さを伝えていきたいと。

D_Driveの曲より"Begin Again"。
Yukiさんより曲の紹介と挨拶。

続いてXPERIAのTVCMソング"Voices"。
この曲はかなり久々に聴けて嬉しかった。
気がついたがこの曲では流れるオケにドラム、ベースパートはあるもののSeijiさんのギターパートが入っていない。Yukiさんの単音ギターもレアだ。

YukiさんよりMarshall Recordsの「MAXIMUM IMPACT」の紹介とともに、その中の収録曲"Unkind Rain"を演奏。
D_Driveの7分に及ぶ長編のバラードだ。しっとりと聴かせてくれた。

Yukiさんより、D_Driveの47都道府県ツアーの紹介。次は12月の山梨が最後だと。
以降もライブは続くので是非ライブに来て下さいと。

次がラスト。"ルパン三世のテーマ"。配信では聴いたことがあったが生では初めてだ。Yukiさんがとても楽しそうに弾いていたのが印象的だった。アレンジソロがとてもよかった。ギタートーンも美しかった。

ここで鮎貝さんが登場し、しばしYukiさんとトーク。

あっという間の35分。いつもの盛り上がるD_Driveの曲というよりは、イベントの主旨、客層を考えてのセトリだった。

続いては、井草聖二さん。知らなかった上に初見である。アコースティックギターで美しい音色を奏でる。指弾きで音の強弱、ハーモニクスで表現力も豊かに弾く。

1曲終わって鮎貝さんから井草さんのプロフィール紹介。しばしトーク。中国ツアーもやってきたそうだ。

ソロギターは小さなバンドみたいなものでギター1本と指でベース、リズム、コード、メロディと各パートを順に音を重ねて解説する。そのまま曲は"ルパン三世のテーマ"。まさかのYukiさんとの被り!笑

アニメ主題歌と言えどそれだけ長年愛される名曲ということだ。

Yukiさんがロックアレンジに対して、井草さんはジャズアレンジだ。
それにしても器用なものだ。感心して見入っていた。
そして"ピンクパンサーのテーマ"も弾く。

続いてEarth Wind&Fireより"September"。かなりよかった。知ってる曲だと安心。

ここで井草さんが自身のアコースティックギターを紹介。
続いてはオリジナル曲を演奏。

鮎貝さんが再び登場し、井草さんとトーク。話題はまさかのルパンかぶり。笑
リハで初めてわかったがアレンジの違いを聴き比べてみては?と思ったようだ。30分で終了。

ここでマーティさんが呼ばれ登場。エレキを座って弾くスタイル。私は初めて生で聴く
まずはおハコとなる石川さゆりより"天城越え"。オケに合わせて弾くメタルバージョンのインストアレンジ。やはり安定の凄技。

続いてドメタルな曲がきた。オリジナル曲のようだ。いとも簡単に弾いているようにみえる。強弱のギタートーン。スゴいな。
MCでは東京JUKEBOX3の紹介。
東京マラソンのオープニングセレモニーで3年連続で弾いているとのこと。

このカバーアルバムからいきものがかりより"風が吹いている"。もちろんギターインストアレンジだ。味のあるアップテンポな曲に仕上がっていた。

更にバラード調の曲。泣きのギターを聴かせてくれた。

やはり世界レベルの段違いの表現力。いとも簡単そうに弾く。見ごたえ充分だった。マーティさんのソロコーナーは25分で終了。

ここからはコラボセッションコーナーのようだ。これを楽しみにしていた。

Yukiさんが再び呼ばれる。マーティさんからYukiさんの印象は骨太さがあって攻撃的。女性ギタリストの中でもなかなかいないと褒め称えていた。

曲はYukiさんだから雪の歌とマーティさんのだじゃれを交えつつ…。笑

中島美嘉より"雪の華"。バラードな原曲もその骨太のエレキサウンドと化す。
2人が並んで弾いている姿を見るだけで感動ものだ。ハモりのサビが特によかったな。

ここでYukiさん退場、井草さんが代わって入場。マーティさんより井草さんの印象は職人であると。

曲は広瀬香美より"ロマンスの神様"。なぜなら今日は井草さんの結婚記念日だからと。なんと粋なはからい。おめでとう!

アップテンポなこの曲もスローなバラードに早変わり。マーティさんのアコギはレアだ。しっとりと聴かせてもらった。

ここでYukiさん入場。いよいよライブも終盤。それぞれの感想をきくと、Yukiさん、井草さんともに、リハの時にマーティさんより具体的アドバイスをもらえて嬉しかったと。そう言わせるさすがの巨匠。

ラストは3人のギタリストの共演。曲はマーティさんのオリジナルインスト曲より"For a Friend"。バラード調のメロディ。それぞれのギタリストが聴かせてくれる。30分弱のセッション。

こうして2時間のライブは終了した。
滅多にない貴重なライブ体験ができてとてもよかったと思う。マーティさんの日本のギタリストを応援したいという気持ちが伝わった。

Yukiさんもいい経験になったのではないかと思う。楽しそうに弾いているように見えたが、後日談では実はかなり緊張していたそうだ。

Yukiさん、井草さん、これからもがんばって下さい。更なる活躍を祈っています。


(D_Drive Yuki Twitterより)



■番外編
久々に打ち上げも解禁。2年以上ぶりだと思う。嬉しかった。
餃子も安くておいしかった。お店は「金の餃子」