2021年7月12日 ASTERISMライブ大阪 | ミツのロックなライブレポート

ミツのロックなライブレポート

1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

ASTERISMライブ@心斎橋BEYONDを配信で観てみましたー!

「ROCKorDIE」

この日、ASTERISMの出演は7月6日、つまりライブ当日の1週間前に決まった。
あまりにも急だった。
しかもゲストボーカルは大山まきさん。

私は2019年8月17日大阪以来で約2年ぶりとなる。この時もASTERISMと大山まきさんとのツーマンライブでセッションも非常に盛り上がったことを記憶している。

いつの間にかASTERISMはアミューズ所属になっていた。
ASTERISMとしてもかなり久々のライブではなかろうか。コロナ禍の中で沈黙を守り制作に費やし2020年12月9日、EP「GUERNICA」を配信のみでリリース。
無事に高校も卒業したようだ。

おそらくこのEPからも演奏されるであろうと期待し、大阪、平日ということもあって配信で後日じっくり見させてもらうこととした。

この日はAstraeaとのツーマン。Astraeaは初見であったが卓越した演奏を楽しまさせてもらった。そして、ASTERISMはトリ。

そして幕が開く。
ハルカちゃん、「皆さん、こんにちわASTERISMです。よろしくお願いします!」
そして、センターお立ち台に立つ。
曲はライブでは定番の"Light in the Darkness"からスタート。
黒髪から金髪になったこともあろうが佇まいが随分と大人になったように感じた。そして髪を振り乱して弾く姿は2年前のあの当時と変わらない。懐かしささえ感じた。
ミオ君のドラムにハルカちゃんのギターのタイミングが合わないところもあったが、ライブが久々過ぎてのことだろう。そこはご愛嬌ということで。
ベースのミユ君は元々長身だったが、ハルカちゃんは背が伸びたのだろうか。ひとまわり大きく見えた。
ハルカちゃんのスイープの嵐のギターソロ。相変わらず凄まじい。既にノックアウト状態。
そして、7弦ベースを自在に操るミユ君。表情も大人になったものだ。
続くミディアムテンポの"THEN&NOW"。以前、ハルカちゃんがプログレ的変態曲だと、そう説明していた気がする。
ミユ君のスラップとハルカちゃんの速弾きと随所にそのテクニックを披露した。

ハルカちゃん、「こんばんわー!ASTERISMです。」
1年ぶりのライブで楽しみだったのと同時にドキドキしてステージに立っていると。

続いてはライブ初披露の曲であると。「GUERNICA」より"Faced/Burned"、そして"Gunfire" 。
これまでのスピードメタルインスト曲を「陽」とするならば、これらはそれとは異なる「陰」の曲とも言えよう。自らの世界観を広げるために、きっちり曲作りされているが、ASTERISMならではのヘヴィなサウンドとテクニカルさは何ら変わっていない。
起承転結とも言える「Dream Theater」のプログレ的要素をふんだんに取り込んだ新境地といった印象だ。

"Faced/Burned"終わりの曲間ではミオ君が渾身のドラムソロで魅せてくれた。
その間、ミユ君は7弦から5弦ベースに持ち替えていた。
そしてハルカちゃんの凄まじいばかりのギターソロ。ずいぶんとその成長ぶりもうかがえた。
ふたりがお立ち台に並ぶ姿もASTERISMならではだ。
ずっと制作しかできなかったので、大阪に来るのに新幹線に乗れただけでも嬉しいと。たこ焼きも食べたしおいしかった。遠足の気分だったと。(そこは18歳らしいコメントだ。笑)

続いても「GUERNICA」より2曲。
まずは"Church"。ASTERISMとしては珍しく静かに始まる曲だ。メタルで押してくる曲だけでなく、こうしたフュージョンの要素も盛り込んだ引きの曲もできるようになったのだなと、あらためて感心した。
ミユ君はここから再び7弦ベースに持ち替える。

"000"。これもジャズ的要素もあるさわやかな曲だ。パワーだけでない懐の深さを感じる。手元をみるとどうやら同期を使っているようだ。
続いては"STARS"。ASTERISMの色合い満載で私も大好きな曲だ。
うねるベースにタッピングで魅せるギター。
新譜の告知。現配信のみのEP「GUERNICA」6曲に4曲を加えて「GUERNICA+a」として9月15日流通するCDとして発売予定。これには未だ音源化されていない本日の演奏曲、"THEN&NOW"と"STARS"も追加される4曲の内に含まれ先行配信される。

更に9月24日福岡、9月27日東京下北沢でASTERISM初となるワンマンライブ開催決定。

次が最後の曲"BLAZE"。もはやASTERISMの代表曲と言ってもいいだろう。ライブでかなり盛り上がる定番曲だ。ミユ君はここで再び5弦ベースへ。

ハルカちゃんの速弾きのギターに、ミユ君はベースで弾くスイープで応酬する。特徴的なシーンだ。
ハルカちゃん、「ありがとうございましたー!ASTERISMでしたー!」
こうして本編終了。スゴい迫力だった。

もちろんこれでは終わらない。本日のゲストボーカル、大山まきさん登場。Aldiousのライブサポートで忙しい中、よく出演を決めてくれたものだ。

やはり、まきさんとASTERISMの共演は冒頭紹介した通り約2年ぶり。先ほどリハをしたがめちゃめちゃパワーアップしていて驚いたと、まきさん。
ASTERISMは世界の期待の星だと。

曲はRage Against The Machineのカバーで"Guerrilla Radio"。まきさんはド迫力の声量で歌い上げる。いつもながらたいしたもんだ。
そして、もう1曲。LOUDNESSのカバーで
"SPEED"。キター!約2年前に大阪で目撃した伝説のあのセッションが再び甦る。
ミユ君のベースとミオ君のドラムの掛け合い。
そして、見せ場のハルカちゃんのタッカンばりのギターソロ。スゴすぎる迫力!
まきさんも負けじとカッコいい。
テンションが上がりっぱなしだった。ここでASTERISM、大山まき退出。終わりかと思っていたらそうではなかった。再び登場し、おまけの1曲ということでDeep Purpleのカバーで"Burn"。セッションとしては定番の曲だ。デビガバのようにソウルフルに歌うまきさん。
イアンペイス並みの難しいフレーズを叩くミオ君。そしてリッチー御大ばりの完コピのハルカちゃんのギターソロに、ミユ君が被せるベースユニゾン。
まきさんも、ASTERISMの面々もすっかり楽しんでいる様子が画面からも充分に伝わってきた。
ASTERISMの演奏もスゴいが、まきさんのステージを我が手中にもっていく盛り上げもいつも通りスゴかった。

まきさん、「スペシャルな夜をありがとう!」
そしてライブは終演となった。

セットリスト(70分)
ASTERISM LIVE(45分)
01:Light in the Darkness
02:THEN&NOW
-MC-
03:Faced/Burned (New!)
04:Gunfire (New!)
-MC-
05:Church (New!)
06:000 (New!)
07:STARS
-MC-
08:BLAZE

大山まきSpecial Session(25分)
Encore1
-MC-
09:Guerrilla Radio (Rage Against The Machine Cover)
-MC-
10:SPEED (LOUDNESS Cover)

Encore2
11:Burn (Deep Purple Cover)

久々のASTERISMのライブは、懐かしさとともに、彼らの成長ぶりも発揮され充分に楽しめた。
まきさんのゲスト出演によってあの2年前を思い出し、まるで会場にいるかのような錯覚を覚えるぐらいに興奮した。

配信は最前列からほぼワンカメと、たまに後方からと2アングル。設備としては心もとない撮影だったと思われるが要所を押さえるべく頑張っていたと思う。ただ画面が切り替わる度に暗くなってしまうのは残念だった。

いよいよ、沈黙を撃ち破りいざ始動といった感じのASTERISM。これからの活動に期待するとともに、ライブ会場であのサウンドをまた体感できる日を楽しみにしていたい。

(ASTERISM HAL-CA Twitterより)