2021年3月20日 D_DriveフロアライブDay1横浜 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

D_DriveフロアライブDay1@新横浜Strageに行ってきましたー!


「D_DriveフロアライブDay1」


世間は3月22日よりようやく1都3県の緊急事態宣言を解除することが決定された。


まだまだ予断は許さない状況ではあるが、正直行くかどうかは実は数日前まで悩んでいた。だが今回を逃すとD_Driveは現時点では当面関東でのライブは予定されていない。しかもSoldOutしそうだ。


意を決して予約すると最後の1枚だったようでSold Outしていた。タイミングがギリギリだったわけだ。


私はこのコロナ禍の中で、相次ぐ講演の中止、延期と自粛によりライブそのものを昨年の2月を最後に見送っていた。D_Driveに至っては今回が昨年の1月以来となり14ヶ月ぶりのライブとなる。


新鮮な気持ちと楽しみな反面、メンバーと対面することに緊張もあった。まぁなんとかなるだろう。


ここ新横浜にあるStrageは初めて。横浜アリーナのまさに真横にある。

会場に到着するとすでに並んでいる馴染みのD_DriveR(D_Driveファン)の皆さんからは予期せぬ歓迎ぶりを受けて照れもあったが正直嬉しかった。


久々であったのと同時にまさか来るとは思っていなかったようだ。


待っていると会場真横のコンビニへ買い物にYukiさん、続いてToshi君が出てきた。

前方の方には挨拶していたが、私は特に意識せずにいたが、Yukiさんから2度見された気が。笑

「あっ、おる。」とでも思われただろうか。特にサプライズという気もなかったのだが。笑


15:00入場開始。しっかりと対策を行っており、段取りは以下の通り。アルコールの販売もない。

そして入場。着座のスタイルで2列目センターを確保。SoldOutとあって後方まで観客で埋まっている。


今回はフロアライブということでどんなものかと思ったが、まずはChiikoさんのNATALオリジナル2バスフルセットがステージ前面に鎮座する。2バスフルは滅多にない機会とあってとても楽しみだ。


そしてフロア最前にSeijiさん、YukiさんのMarshall、Toshi君のEdenのアンプ、ギター、ベース、エフェクター類と配置されている。いわば目線が客席と変わらない接近戦だ。


Chiikoさんがドラムの調整かチラッと現れたが、5分遅れの15:35に入場SEが鳴る。まずはChiikoさんが手拍子を誘発しながらステージに登場。続いてのToshi君がなかなか出て来ない。あれ?と思っていたら3名がフロア後方から客席を通り抜けての登場だった。


3名が後ろを向いていよいよ!そして昔の定番パターンも今となってはレアな"Hyper Driving high"からスタート!久々のこの大好きなパターンは嬉しかった。そして定番の"M16"。この日のYukiさんはライダースにダメージジーンズといかにもロックな珍しい出で立ち。わー、お客さんいっぱい!といった表情をしていた。最後のYukiターンも決まる。


続く"Cassis Orange"とこれら初期の曲の流れに、久々すぎてもうこの時点で胸がいっぱいだ。スタンディングであれば飛び上がりたい気分だった。


Yukiさん、「みなさんこんにちわー!D_Driveでーす!」

フロアライブはD_Drive初の試み。アンプやドラムにマイクは一切使わず全て生音で演奏するとのこと。

そしてChiikoさんのドラムはフルセット2バスと紹介。


Toshi君のベースから始まるライブバージョンの"Thumbs Up"。SeijiさんとYukiさんのギターからテクニカルなハモりが奏でられる。いいね👍のサインが客席から上がる。


続く初期曲の"Runaway Boy"。2人のギターの速弾きアンサンブルは聴き応えがあった。


そして昔から好きな曲"Lost Block"。Chiikoさんの髪を振り乱しながらの激しいドラムに、Toshi君のベースも2人のギターに合わせるユニゾン。Seijiさん、Yukiさんのワウをふんだんに使った強烈なギターソロととてもよかった。


Seijiさんより山本恭司さんプロデュース「六弦心」(2013年)収録曲である叙情歌"どこかで春が"の経緯について語られる。


毎年、春のシーズンのみにライブで数度演奏されるレア曲"どこかで春が"。叙情歌も激しい速弾きにアレンジされたDriving Rockとなっている。何度かは聴いたことはあるがこの曲を聴くとあらためて春だなと実感する。聴けてよかった。


雨音のSEからバラード"Unkind Rain"。

しっとりと聴き入っていた。


コロナ禍で一時中断となっていた「感謝の47都道府県Driving Tour」再開の告知。ゴールデンウィークには東北地区、北海道と約2週間にわたる大遠征の予定。D_Drive初となる機材車で北海道に上陸する。北海道は9年ぶりだそうだ。


曲は"Champagne"。ライブアレンジのSeijiさん、Yukiさんのアドリブギターバトルが展開される。聴きどころ満載で今回は約11分の熱演だった。


Chiikoさんのドラムから"Mr.Rat Boots"。そして見せ場はライブアレンジのToshi君の超ロングアドリブベースソロ!ライブでこの曲はもうすでに彼のものだ。お客さんどうですかぁー!とばかりにとても楽しそうに弾いていた。


ここでメンバーは退場し換気タイムということで小休止。BGMにはLady Ga Gaが流れていた。


ほどなくして再びメンバーはステージへ。YukiさんはフライングVにギターを持ち替える。となるとドロップD曲のオンパレードだろうと予測した。


そしていきなりChiikoさんが激しくドラムを叩き上げる"GEKIRIN"。この出だしはいつも見入ってしまう好きな曲だ。


そして、"Russian Roulette"とメタル色の曲が並ぶ。SeijiさんとYukiさんのギターソロからのハモりは感動ものだ。クラップで客席も応酬。


さらにへヴィな"Amang The Distraction"と好みの流れだ。Chiikoさんのドラムも変わらず激しい。


まだ音源にはなっていない新曲"Wings"の紹介。Yukiさんのペットであるインコを題材にした曲。私は今回が初めてで楽しみにしていた。


YukiさんはまたいつものBlue Roseのギターに持ち替える。レギュラーチューニングなんだな。


このMCの間、Chiikoさんはずっと後ろを向いてドラム背後の扇風機にあたっていた。背中からなびく髪。体力消耗戦のようだ。


しばしインコの話題。青色のラムちゃんはしゃべるけど、黄色のレモンちゃんはあまりしゃべらないと。


長いことギターやってるがインコのように弾けと言われたのは初めてだったとSeijiさん。笑


そしてその"Wings"。出だしでYukiさん、音色を間違えたとやり直す。

歪みをクリアにするのを忘れていたようだ。


もっとインコの気持ちにならないと、とSeijiさん。笑

気を取り直して…。Yukiさんのギターから始まるこの曲は90年代のグランジを思わせる曲調で新鮮だった。

特に中盤のToshi君のスラップとYukiさんのギターの掛け合いはとてもよかった。


間髪入れずに"Begin Again"と爆音が轟く。更に"Attraction 4D"とChiikoさんは大丈夫だろうかと思うぐらい凄まじい流れのドラム。あれ?スティック落としたかな?難なくリカバリー。

スタンディングでフロアではしゃいでいたあの頃を思い出す。


Chiikoさんより物販の紹介。毎年恒例の福DVDも残りあとわずか。


さて、ライブも終盤戦。車のエンジン音のSEからYukiさんのリフから始まる"Drive in the Starry Night"。ギターの凄腕なソロ、ベース、ドラムへと繋ぐ。竿隊3人のフリも決まる。


SEなしで始まった今やレア曲な"Advance and Attack"。「進撃の巨人」をテーマにしたYukiさんによるこの曲は何気にメタル魂をくすぐるいい曲だ。Seijiさん、Yukiさんの速弾きギターソロからToshi君のベースに渡されるところが聴きどころ。


SEが鳴りSeijiさんのアルペジオから始まる"The Last Revenge"。SeijiさんとYukiさんのバトルシーン。Chiikoさんの髪が再び舞い上がる激しいドラム。にこやかにスティックを天に掲げる!着座でも自然にフロアから拳も上がる。


ラストは始まりが"Hyper Driving high"ならば、終わりは必然的に"Over REV"となる。いわばD_Driveの様式美。この展開は嬉しさでしかない。Yukiさんも拳を上げて客席を煽る。


盛大な拍手とともに本編終演。

メンバー退場。そして、アンコールを求める手拍子が鳴り響く。


メンバー再登場。Yukiさんより中断していた47都道府県ツアーの再開に際し感謝の言葉が述べられる。


SeijiさんとYukiさんはいよいよ楽しみにしていた7弦ギターを手に取る。

曲はもちろんまだ音源になっていないSeijiさんによる新曲"Breakout"。


YukiさんからSeijiさんへ曲の説明を求めるもアンコールなので省略とバッサリ。笑

とにかくD_Driveとしては7弦ギターを初めて使用した曲なのだ。


ミディアムテンポの重いギターリフ。まさにメタルだ!かと思えば転調によりSeijiさんのテンポのいいリフからChiikoさんがスピード感あるドラムとToshi君がベースで合わせ、Yukiさんもハモりで応酬。と思えばスローな展開からまたテンポのいいギターソロ!

あえて例えるならばMettalica、Iron Maidenを彷彿させるこの曲に好みという部分で完全に惚れ込んだ!スゲー曲を持ってきたのものだ。


Marshall Records契約以降、新境地開拓に向けて完全なメタル曲はもう書かないのでは?と勝手に思っていただけにとても嬉しかった。


Yukiさん、「ありがとうございましたー!」


セットリスト(155分)

Live1(70分)

01:Hyper Driving high

02:M16

03:Cassis Orange

-MC-

04:Thumbs Up

05:Runaway Boy

06:Lost Block

-MC-

07:どこかで春が

08:Unkind Rain

-MC-

09:Champagne

10:Mr.Rat Boots


換気タイム(15分)


Live2(70分)

11:GEKIRIN

12:Russian Roulette

13:Amang The Distraction

-MC-

14:Wings

15:Begin Again

16:Attraction 4D

-MC-

17:Drive in the Starry Night

18:Advance and Attack

19:The Last Revenge

20:Over REV


Encore

21:Breakout


いやぁ、よかった!めちゃめちゃよかった!久しぶりに聴いたというよりは、久しぶりに体感できたと言うべきてあろう。心地よい爆音、しかもマイクを介さない生音のみで再現できる音作りと演奏技術は感動的であり、この状況下でも完璧なD_Drive特有のDriving Rockであった。


そして、ステージにそびえるツーバスはとても見やすく、特に後半のライブでは消耗戦とも言える激しいセトリをこなすChiikoさんに拍手を贈りたい。


このシーズンにしか聴けない"どこかで春が"や、念願の新曲2曲も聴くことができたし期待を裏切らないライブだった。

私にとっては14ヶ月ぶりの思い出に残るライブだった。


さて、物販では縁起物ということでラストの福DVDを購入。

オンライン即売会ですでに持ってはいたのだが…。特典はToshi君のチェキ。ちなみに即売会で購入した時の特典はSeijiさんの使用済みピックだった。


メンバーとも久しぶりに対面し挨拶程度だが直接言葉を交わすことができてよかった。

画面越しでないリアルなミツさんはお久しぶり。そういう印象だったようだ。


そして、D_DriveRの皆さんとも再開し、いつもの場所に戻ってくることができた気がした。


D_Drive_Official_Website 


■番外編

この日は横浜ラーメン博物館に行きたかったのだかあえなく閉店中。大阪在住の頃を思い出して田中で串カツを。

感染対策からソースはドバッとつけるのではなくかけるのね。笑

大阪ではライブ後の打ち上げによく行ったものだ。そして、チンチロリンにトライ。ハイボールがメガになった。笑
帰りは崎陽軒のシウマイ弁当を買って帰路につくのであった。