投資のリスクヘッジ

投資のリスクヘッジ

「毎日が試行実験」の兼業トレーダー。投資のリスクヘッジについて研究するサイトです。勝つやり方よりも、負けの金額を少なくしてトータルプラス金額を大にする技術に焦点を当てます。リスクをヘッジする方法は、色々あります。その一つ一つを取り上げて、研究していきます。

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投資のリスクヘッジ(4)

●「両建て」には忍耐がいる

先の「投資のリスクヘッジ(1)」の「両建て(第四期)」のなかで、理屈では上手く行きそうだがポジション調整が難しいと書きました。
私は、最初持ち株が下がったのをヘッジするために、同じ銘柄で売りを建てました。すると、さらに下がっても、売り建てはプラスになり、買い建てはマイナスが増え、損益上の変化はありません。
これって何?と最初は思いました。 下がると思ったんだったら買いを損切りして、新規売り建てをするのが良いのでは?という声が聞こえてきそうです。しかし、それは結果論です。買いを損切りして売り建てをした途端に逆行高することもあります。そうなったら、まさに往復ビンタ状態です。
この状況では、自分の投資スタンスが試されると思います。

つまり、「損が出ている」買い建てはメインであるという認識が必要です。そのバックグラウンドは業績ですが、一時的な調整をしているのだから待つ時間が必要。ただし、損を拡大指せるのはイヤなので、サブで同額を売り建てたということで、メインとサブをごっちゃにしてはいけないと思います。
メインは「買い建て」、サブが「売り建て」という認識を強く持つと、下げが止まって上昇の兆しが見えたときに、「売り建て」を決済しても良いかなと思います。しかし、これも机上の話。時間の経過と値動きを注意深く観察しましょう。

単に「リスクヘッジのために両建てしています」では、値動きに翻弄されてしまいます。

実際の相場では、下がると見えて上がる、上がると思ったら下がることがしょっちゅうです。自分の中に軸がない人には、両建ては難しいと思います



ちなみに私は、個別株のヘッジ売りはほとんどしません。下がっても下げ止まるのを待ちます。なぜかは、分かりませんが。



●メンタルは鍛えても強くならない

「メンタルを鍛えることが大事」という人がいます。私にも、メンタルが痛めつけられている、相場に翻弄されている、何が何だか分からないという状態になったことが何度もあります。
しかし、メンタルは鍛えられるものでしょうか。

メンタルの痛み具合は、「持ち株の大きさ」「逆行した値幅」「経過した時間」に比例します。
ですから、
●1銘柄あたりの持ち株が少なければ、メンタルへの影響は少なくなる
●日経平均と反対の値動きをする銘柄を加えて
おけば、全体が下がっても、利確できる可能性が高まる
●期待度が高い「小型株」を入れておけば、全体相場の影響を受けない
●長い時間をかけてダダ下がりする銘柄があると、メンタルがジワジワ痛めつけられる
経験上、こういったことが言えると思います。

これは、私の「投資のリスクヘッジ」の基本的な考え方になっていると思います。つまり、全体として、特定の銘柄に振り回されないように、また全部が下がり続けないようなポジションを保つようにしています。

最初は、こういう考えではなく、もっとギラギラしていたと思います(笑)。私を含めた個人トレーダーは、「いくら儲かるか」を基準に考えます。そこが盲点です。銘柄を厳選して、いちばん儲かりそうなものに集中投資する。結果、うまく行くものもあるが、損することが多くトータルでも負ける。

経験を積んだトレーダーなら、銘柄選択もテクニカルによるエントリータイミングにもこなれてくると思います。しかし、最初から厳選して集中するのは、とてもリスキー。「銘柄選択」「エントリータイミング」に対する習熟度を高めるためには時間が必要。
「メンタルを痛めつける」のではなく、相場をじっくり観察しながら、技術を磨いていきたいものです。


なぜ、不安になるのか?

「投資のリスクヘッジ」について研究を始めたのは、負けが重なり投資資金がかなり減った頃でした。その時は、毎朝ダウの結果を見るのが怖く、ハラハラしていました。「暴落していたらどうしよう」と不安になることが多かったです。
なぜ、不安になるのか?  それは心の余裕がないから。心の余裕がなくなるのは、「信用取引」と「持高の多さ」で株価が片側に振れるのが怖いから、と分析しました。
昔から資金三分法などの言葉はありますが、ただ現金を持つというのは、あまりトレーダーの参考になりません。
「ポジションを持つ中で、どうリスクヘッジをするか」を考える必要性を感じました。

そんな時に出会った元ファンドマネージャー方に「いちばん負けにくいトレードは、どんなトレードですか?」と聞いてみました。すると彼は間髪入れずに、
●「日経平均が大暴落したときに、国際優良銘柄を買うこと」
と答えました。

この考えは、これまでの私の経験からも非常に納得が行くものでした。まず、業績の良い国際優良銘柄は、ふだんのタイミングでは高くて買えません。買っても非常に中途半端なタイミングになります。それが安くなるということは好機ということです。暴落してもすぐに市場からの見直しが入ることから、値が戻るのが最も早いのが国際優良銘柄になります。
ただ(多くの個人投資家にとって)いちばん残念なのは、日経平均が大暴落したときに「(ほかの銘柄に縛られて)金がない」状態になっていることです。私にも同じようなことがありました。
このことも、「リスクヘッジの重要性」、「暴落しても投資の余裕資金が残っている」ことの大切さを認識する契機になりました。

その後、私は投資の二番目のタイミングとして、
●「日経平均が大暴落したときに、規模は小さいが、好業績の期待が高い小型株を買うこと」
を追加しました。

この二つのタイミングは、数年たっても「ベスト」であることには変わりありません。ただし、二番目の「小型株」については、「日経平均大暴落」のタイミング以外にも安値をつけることがある(銘柄によっては年に数回)と分かってきました。

あと、買ったとしても「暴落の底」はしばらく経ってみないと分からないことから、
●小ロットで、銘柄を分散
します。

こういう時は、相場全体に戻る力が宿っていることから、デイトレしても「底が固いことから」成功確率が高いです。色んな銘柄で、資金を回転率して少しずつでも資産を増やすことができました。
デイトレとスイングの両方ができて、しかも成功の確率が高い稀有なタイミングです。

↓参考図書「相場サイクルの見分け方」(浦上邦雄 著)。名著です。