SNSにそんな言葉がちらりと目に入っただけで、
胸の奥がじんわり熱を帯びた。
朝からストーブをつけたばかりの部屋はまだ冷え冷えしているのに、
頬だけは、理由もなくあたたかい。
毎年、この時期になると、
“そういう予定”なんてないのに、
なぜか意識だけが勝手にそっちを向いてしまう。
お昼すぎ、街へ買い物に出かけたとき。
マフラーを直しながら歩く男性がふと目に入った。
その指先のしなやかな動きだけで、胸がざわっとしてしまうなんて、
自分でも少し笑ってしまう。
スーパーのレジで後ろに並んだ人の、低い声が耳の裏に触れたような気がして、
それだけで背中がじんわり熱くなる。
「今年の姫はじめ…もし、こんな声の人だったら──」
なんて妄想が勝手に走り出す。
もちろん、そんな出来事が実際に起こる予定なんてない。
でも想像の中でだけは、誰かの手の温度や、
すれ違うときのわずかな距離を感じてしまう。
お正月の静けさって、人を落ち着かせるくせに、
妙に心だけを騒がせる。
夜、ひとりでお風呂に入っていると、湯気が肌にまとわりつくその感覚さえ、
どこか“誰かに触れられている”みたいに感じる瞬間があって、
自分で自分に苦笑い。
今年の姫はじめは、いつになることやら・・・(笑)
でも──
こうして誰かを想像してしまうくらいなら、
本当はもう準備はできているのかもしれない。
新しい年。
せめて、心だけは満たされるような時間が
ひとつくらい訪れますように。
