ピアノの発表会と、コンクールの調律が続いた。
「あなたの弾く音はどうしてそんなに特別な響き方をするのですか?」
ジャズピアニストのセロニアス・モンクがこう質問されたとき、彼は次のように答えたという。
「新しい音なんてどこにもない。鍵盤を見てみなさい。すべての音はそこに既に並んでいる。
でも君がある音にしっかり意味をこめれば、それは違った響き方をする。
君がやるべきことは、本当に意味をこめた音を拾い上げることだ」
ピアノだけじゃなくて、新しいものなんてもうどこにもない。新しいものを探しに行くのではなく、今あるものに意味を見つけることなんだと。
新しく入荷したザウター。素晴らしい音色と独特のタッチ。
34年目のミニ。設計は60年以上前の車に乗ってると、古いツィードのジャケットのように、ようやく自分がその年齢に追いついてきたような気持ちになる。
仲里依紗のこの呼びかけについ反応してしまうのは何故なんだろう(笑)