土器片の偽物など割に合わないと言ったものの、ネットオークションを確認すると、たくさん偽物が出品されています。

青森で見つかった土器片には、縄文土器も含まれていました。

勿論完品などでは無く破片を貼り合わせた残欠です。

本来の大きさの三分の一も残っているのでしょうか。

 

 

直しが醜いので、補修し直すことにしました。

私は陶磁器の修繕にはエボキシパテを使用しますが、質感が異なる気がします。

そこで、古民具用の木工用パテを試すと、色質感ともピッタリなのです。

 

 

土器を直して気づいたことが有ります。

縄文土器のほとんどは「輪積製法」で作られた様ですが、その為表面の平滑化が必要だったのでしょう。

水漏れを防ぐためヘラなどで内面を磨く「つぶし」という工程があった様です。

この土器にも、何かで磨かれた痕が確認出来ます。

 

 

もう一つは土器底面の「圧痕」です。

初めは「手のひらの痕かも」と思いましたが、違う様です。

何かを台にして作っていたのでしょうか。

土器に残る手の痕は、ほとんどが女性のものとか。

その為、今では縄文土器は女性が作っていたとされる様です。

 

 

大きく欠けたこの土器を飾っても、違和感はあまり感じません。

縄文土器の完品など私には求められませんが、失った部分はどの様にも想像出来ますから、これで充分です。

 

 

最近美味いと思ったのが「チキンライス」です。

子供の頃に父親が作ったものを食べた気がしますが、私はオムライスもお子様ランチも、食べた記憶が無いのです。

 

 

ケチャップライスなど子供の食べ物と思っていましたが、以外にも美味しいのです。

私の「チキンライス」にはべたつきが有りますが、やはりチャーハンの様にパラパラの方が良いのでしょうか。

 

 

「チキンライス」の器はウィローパターン柳絵手のプレートです。

この二つの皿はほとんど同じですが、面白いことに、片方は白くかっちりとしたもの、もう一方は乳白色のやわらかな磁肌です。

また、裏側のOCCUPIED JAPAN印も、異なっています。

 


ウィローパターンは中国の悲恋物語をもとに、英国で作られた図柄とされます。

模様は柳(willow)、楼閣、橋、三人の人物、小舟、そして2羽の鳥などですが、洋食器の図柄としては、特別珍しいものでは無い様です。

 

 

明治頃の日本製のウィローパターンも有りますから、古くから日本に持ち込まれていたのでしょう。

 

日本発祥の洋食「チキンライス」に、OCCUPIED JAPANの西洋食器は、ぴったりかもしれませんね。

 

 

 

昔仕事で山の中の「一軒家」を訪れた時のことです。

(ぽっんと一軒家では有りません。)

古い甕や壺などが、庭一面に打ち捨てられていました。

 

 

「もったいないですね」と言うと、家の人が「持って帰っていいよ」と言います。

そこで私は、茶碗の様なものを三つ頂いて来ました。

この家の主人は元大工で、家屋解体の際に出たものなどを置いていた様です。

 

 

持って帰った茶碗を見ると、ころ茶碗にしては大きくて平たいのです。

調べて見ると、りん茶碗」と呼ぶものと分かりました。

確かに仏壇のそっくりです。

 

 

りん茶碗はお茶やお湯を飲む器とされますが、図柄も沢山有る様です。

そば猪口と比べると格段に安いので、骨董市などで求めることが有りました。

見込みの文様もそば猪口そっくりですから、同じ様に焼かれていたのでしょう。

ただ、りん茶碗はそば猪口とは違って、酒器には少し大きすぎます。

やはり、お茶やカフェオレを飲むのに良いかもしれません。

 


山の中の一軒屋には後から再び訪れて、堤焼の大甕などを譲っていただきました。

希少な古民具なども有ったのですが、雨ざらしで朽ちかけていました。

「もう一度行ってみたい」と思っていましたが、あの老夫婦が今も住んでいるかどうかは分かりません。

 

龍文大皿と一緒に見つけたものです。

朱肉入れと比べると、大きいので香合だと思います。

茶道とは無縁ですが、十二支の香合はよく有るようです。

 

 

この香合は昔ネットオークションで求めたものです。

私も一時期ネットオークションに夢中になっていたことが有りました。

最近は参加していませんが、ウオッチすることは時々有ります。

 


私の初めてのネットオークション落札品は水滴でした。

優品でも無く、落札金額もわずか数百円でしたが、忘れられない物になりました。

品物が届いた後、突然、警察から電話が有りました。

 

 

「関東で蔵破りがあり、この出品業者が事件に関わっている。あなたの品物が盗品かどうか調べたい。」と言います。

落札品は「預り証」と引き換えに持ち去られましたが、後で盗品では無いと分かり戻ってきました。盗品の場合でも、善意の購入者である私の所有は認められる様です。

 

 

この出品業者のオークションでの評価点は高かったはずですが、盗品も出品していたのです。

信頼の置ける出品者かどうかに、評価点など参考にはならないということですね。

ネットオークションには様々なリスクがつきものですが、それでも止められないのは、なにか特別な魅力があるのでしょう。

 

 

 

骨董市で並べられた幾つかの大皿の中で、龍文の皿が目に留まりました。

値段を聞いて見ると、思ったより安かったのです。

手に入れた骨董品は、不思議にどのように求めたのか鮮明に憶えています。

 

 

求めた後この皿は、ずっと仕舞って置いたものです。

この龍の皿を探すのに手間取って、年賀の挨拶が遅れてしまいました。

皆さま、今年もよろしくお願い致します。

 

 

この皿の出番が無かったのは、使用するには少し大きすぎたことです。

また、龍の図柄は食器には、なじまない様に思います。

 

 

飾るにしても、我が家にはそのような場所も無いのです。

今の時代、一般家庭では大皿など必要のないものかもしれません。

 

 

私も今だったら、この皿を求めたかどうか。

でも、骨董というものは、買っても買わなくても、後悔する様になっている気が

します。