ガラクタの中に焼継ぎをしたそば猪口を見つけました。

へたくそな焼継ぎの上に、新たな欠けやひびも有ります。

普通なら捨てるものですが、珍しいので残すことにしました。

焼継ぎ自体は珍しくも有りませんが、その痕が緑色なのです。

たぶん鉛ガラスの不純物が発色したのでしょう。

 

 

見た目が酷いので、焼き継ぎの一部残し金継ぎしました。

古伊万里には金よりむしろ銀が似合う気がします。

金継ぎは簡易的にも出来ますが、焼継ぎはガラスですから除去が大変です。

約束どおり、この器の裏面にも焼継ぎの印が有りました。

 

 

これまで焼継師のサインとばかり思っていましたが、注文主の名前や屋号等の場合も有る様です。

焼継ぎは今は途絶えた技術ですから、接着材など不明な点も多い様です。

 

 

前にフリーマーケットで中期のそば猪口が百円で売っていました。

渦福の上手なものですが、小さな金直しが有ります。

百円では直しの手間賃にも成りませんが、人それぞれ考えが有るのでしょう。

 

私は小さな欠けやヒビの器は修繕しますが、割れた器はほとんど捨てます。

直しの材料はエボキシパテ、銀粉または金粉です。

エポキシパテの説明書には、食器には使用しないようにと有ります。

 

 

飾るだけなら問題有りませんが、私は口や食物が触れる部分にパテは使用しません。

小さな傷なら漆だけでも修繕可能です。

金代わりの真鍮粉、銀代わりのアルミ粉も避けた方が無難でしょう。

 

焼継ぎや漆で直した古いそば猪口を時々見かけます。

金継ぎも見かけますが、古い直しかどうか分かりません。

「昔の人が、雑器のそば猪口にまで金継したか」疑問が残ります。

 

 

金継ぎを単なる修繕では無く、美しさを表現するアートと言う人もいる様です。

「モノを大切にする」考えには共感しますが、たとえ美しく見えても、器は無傷完品が一番良いと私は思います。

 

まだ7月だと言うのに、酷い暑さです。

私は夏になると、涼し気なガラスが恋しくなります。

昔求めた和ガラスが沢山有ったのですが、大震災でほとんど無くなりました。

残っていた氷コップが幾つかありますが、希少なものはありません。

 

 

明治頃から昭和初期に作られた吹きガラスの氷コップです。

同じ様なものが今も作られていますが、古いものは不純物や気泡を含んだり、脈理が有ったりします。

外見は真似出来ても、中身のガラスまで再現するのは難しい様です。

 

 

縁巻きと言われる、縁に回した色ガラスを折り返した氷コップです。

氷コップは日本独特の形とされますが、縁巻きはヴェネツィアンガラスに起源が

ある様です。

 

 

氷コップの場合、透き通った肌よりも少しくすんでいた方が、そして足も太い方が美人とされます。

 

 

  輪花の氷コップも定番の形です。

  これは古伊万里などにも有りますから、デザインの継承でしょうか。

 

 

ガラスの色は多彩ですが、金や銅、鉄、コバルト、クロムなどの金属を混ぜて発色させている様です。

金を使用したものは赤く発色するので、金赤と言われます。

 

 

同じものでも色や形が少しずつ違いますが、大量生産品には無い手仕事の温かみを感じるところです。

 

 

 

子供の頃に買えなかった玩具を見かけると、つい欲しくなります。

フリマで古いトミカを見つけたので、買い求めました。

僅か180円のミニカーが、子供の私には高価だったのですね。

 

 

欲しいと思うのは当時のミニカーで、今のミニカーに興味は有りません。

古いミニカーのほとんどは日本製で、材質や塗装も違います。

これらの70年~80年代のミニカーは、子供の頃に走っていた車ですから、

懐かしさも有るのです。

 

 

子供の頃にプラモデルやミニカーなど玩具も売っていた雑貨店が、かなり前に閉店

になりました。

でも、まだ売れ残りが有ると言います。

めぼしいものは、既に売れてしまったのでしょう。

欲しいものは有りませんが「見せて頂いたお礼に何か買わなければ」と思いました。

 

 

棚の上に、色あせた大きなガメラの箱を見つけました。

そう言えば、昔ガメラと言う怪獣がいましたね。

でも、ゴジラは今も健在なのに、ガメラは一体どこに行ってしまったのでしょう。

 

 

バンダイ95年製のこのガメラは、ソフビなどでは無く柔らかな材料で精密に作ら

れています。

また、歩行したり、口を開けて吠えたり、光ったりもします。

日本製の玩具は優秀ですね。

 

 

当時の値段は4980円と高価ですが、「売れ残りだから」と安くして頂きました。

ネットオークションで確認すると、やはりガメラは人気が無い様です。

「ゴジラだったら良かったのに」とも思いましたが、よく見れば、このガメラも悪くはありません。

 

 

宮城県加美町の東北陶磁文化館が、残念ながら3年前閉館になりました。

ここは昭和62年に東北大学名誉教授の芹沢長介氏から、東北の陶磁器資料およそ1000点の寄贈を受け開館した博物館です。

 

 

芹沢長介氏は日本の旧石器研究の第一人者ですが、父親は型絵染の人間国宝の芹沢銈介氏ですから、陶磁器収集はその影響も有ったのでしょう。

ここの展示物は素晴らしいものでしたが、いつ訪れても閑散としていました。

地方自治体の博物館の運営はどこも厳しいものですが、入館者の減少が拍車をかけたのでしょうか。

 

 

この博物館でも特に素晴らしかったのは、切込焼のコレクションです。

中でも東北陶磁の華と言われる切込三彩やらっきょう徳利は、他ではなかなか見る

ことが出来ないものです。

 

 

 

切込焼の窯跡は隣町の宮崎町に有りますから、言わば地元の焼き物なのです。

芹沢長介氏はその窯跡の発掘調査も行っていますから、その繋がりも有ったこと

でしょう。

 

 

 

 

昔この博物館の展示物と全く同じものを、骨董市で見かけたことが有りました。

それは変形の皿でしたから、記憶に残っていたのです。

値段も安くて収蔵品よりも美品でしたが、museum piece を買い損ねました。

例え手に取れなくても、博物館などで本物を見て置くことは大切なことですね。

 

 

少し前ですが、同じ骨董市で切込焼のそば猪口を見つけました。

傷ものなので激安でしたが、店主も「切込焼かも」と言っていたものです。

実は切込焼のそば猪口は希少で、確認されているものは多く有りません。

昔切込焼とされたものは、ほとんど他の窯のものの様です。

 

 

図柄は一樹一屋図が多いのですが、ただ、この絵付けに特色が有ります。

これらは博物館などで全て切込焼とされるものですが、そば猪口の絵付けと

よく似ています。

 

 

 

 

決定的な見分け方では有りませんが、参考になると思われます。

知らずに埋もれている切込焼のそば猪口は、案外有るかもしれません。

 

 

 

 

 

フリーマーケットで求めたガラクタの中に、化粧品の容器が混ざっていました。

乳白ガラスのクリームのビンです。

 

 

シンプルな赤と緑のプラスチック蓋のビンが、むしろモダンに見えます。

クリームのビンは乳白ガラスが定番ですが、ガラス以外も有るようです。

 

 

これは何か不明だったのですが、パピリオ化粧品の容器と分かりました。

古い化粧品の容器には美しいものが有る為、コレクターもいる様です。

 

 

後ろに飾ったのは雑誌から切り取った広告で、60年頃のフランスのものとか。

こちらもクリームの広告の様ですね。