このガラス皿、骨董市で見かけた時には高くて手が出なかったものの、知り合いの骨董店では値段が安くなっていました。
骨董というものは、意外と狭い範囲をグルグルと回っているのかもしれません。
私には珍しく箱入りのものです。
問題はこの箱です。
表には「紅毛菓子皿」と書かれています。
「紅毛」とは江戸時代にオランダ人やイギリス人を指したものとされています。
そうすると、このガラス皿は舶来品なのでしょうか。
中には入っているのは、ハンドカットの古いガラス皿です。
カットの文様を見ても、元々日本のものはイギリスなどの外国製を模倣したものですから、参考にはなりません。
蓋の裏側に、黒い印の様なものが押されているのに気づきました。
よく見ると「日本橋○○店 御玉師」と読める様です。
日本のカットガラスの始まりは、1830年頃無色透明のガラスをカットし「江戸切子」が生まれたとされ、当時は玉師が作ったとされています。
そうすると、このガラス皿は日本製なのでしょうか。
本を見ると、確かに明治の日本製のガラス皿によく似ています。
明治初期は、まだ江戸時代と同じ技法が使われていた様ですから、棒状工具やヤスリなどで作られたのでしょう。
この繊細な文様を、手作業だけで刻むとは驚きです。
ちなみに、このひし形の文様は、「ストロベリーダイヤモンド」と言われているそうです。



























