このガラス皿、骨董市で見かけた時には高くて手が出なかったものの、知り合いの骨董店では値段が安くなっていました。

骨董というものは、意外と狭い範囲をグルグルと回っているのかもしれません。

 

 

私には珍しく箱入りのものです。

問題はこの箱です。

表には「紅毛菓子皿」と書かれています。

 

 

「紅毛」とは江戸時代にオランダ人やイギリス人を指したものとされています。

そうすると、このガラス皿は舶来品なのでしょうか。

中には入っているのは、ハンドカットの古いガラス皿です。

カットの文様を見ても、元々日本のものはイギリスなどの外国製を模倣したものですから、参考にはなりません。

 

 

蓋の裏側に、黒い印の様なものが押されているのに気づきました。

よく見ると「日本橋○○店 御玉師」と読める様です。

日本のカットガラスの始まりは、1830年頃無色透明のガラスをカットし「江戸切子」が生まれたとされ、当時は玉師が作ったとされています。

そうすると、このガラス皿は日本製なのでしょうか。

 

 

本を見ると、確かに明治の日本製のガラス皿によく似ています。

明治初期は、まだ江戸時代と同じ技法が使われていた様ですから、棒状工具やヤスリなどで作られたのでしょう。

この繊細な文様を、手作業だけで刻むとは驚きです。

ちなみに、このひし形の文様は、「ストロベリーダイヤモンド」と言われているそうです。

 

 

 

フリーマーケットでセルロイドの筆箱を見つけました。

当時の値段は35円の様ですが、一つ200円だと言います。

三つで500円になったので求めました。

 

 

私の子供の頃の筆箱はプラスチックが主で、既にセルロイド製は見かけませんでした。

象が踏んでも壊れないという「アーム筆入れ」などが有りましたね。

身近に有ったセルロイド製品も、いつの間にか見られなくなりました。

 

 

もう今の日本では作られていない様です。

セルロイドは樟脳と天然樹脂で作られる自然に帰るやさしい素材だと言いいます。

彩色し易いのですが、燃えやすいのが難点で、石油由来のプラスチック素材に取って代わられた様です。

 

 

セルロイド製の万年筆や眼鏡などは今でも見かけますが、それらは今や高級品です。

ごく普通に有ったものが、いつの間にか無くなっていたのですね。

セルロイドには懐かしさも感じますが、一番の魅力は独自のキラキラと輝く色彩でしょう。

 

 

この文様、果してどれほど有るのか想像も尽きません。

失って、初めてその魅力に気づくことが有りますが、セルロイドもきっとそうなのでしょう。

 

 

暑くなって来たので「団扇柄」の印判皿を出しました。

ガラス食器も出す予定ですが、どこに仕舞っていたか分かりません。

最近、熱燗とお湯割りを、冷酒と水割りに切り替えました。

夏は、あっという間にはやって来るものです。

 

 

古い扇風機の掃除もしました。

と言っても、使う為ではありません。

この扇風機は富士電機製で、ファン以外金属の50年位前のものですが、まだ使えます。

ただ古い扇風機の発火事故が発生していますから、もう使うつもりは無いのです。

 

 

東京芝浦電気の古い扇風機も有ります。

こちらはファンも含めすべて金属製です。

今のプラスチックの扇風機と比べると、重厚感も有って機械らしさが全然違います。

ただガードのすき間が大きい為、指を切らないか心配です。

 

 

これら扇風機のオークションの取引価格を見てみましたが、以外にも高額です。

今の扇風機なら数千円から買えますから、使用目的では無いのでしょう。

「扇風機収集家」は聞いたことは有りませんが、レトロ家電を集めている人は結構いるのかもしれません。

私も古いブラウン管テレビなどは何の躊躇も無く捨てましたが、今思えば惜しいことをしたものです。

 

 

私は稼働品にこだわっていますが、問題は電子部品の耐久性です。

でも、置いて雰囲気を楽しむだけなら、動かなくても関係無いのかもしれませんね。

司馬遼太郎作品の中でも好きなものは「国盗り物語」と「坂の上の雲」でしょうか。

どちらもNHKでドラマ化されましたが、数年前放送された「坂の上の雲」は面白かったですね。

サラブライトマンの主題歌が今でも耳に残っている様です。

以前、骨董市で「日本海海戦図」の掛け軸を見つけました。

 


 

普段は掛け軸などには関心が無いのですが、「日本海海戦図」ですから「坂の上の雲」ファンとしては見逃す訳には行きません。

ただ掛け軸と言っても、印刷か銅板摺で大量生産されたものの様です。

 

 

数次に渡る日本海海戦の状況を段階的に描いたものです。

横須賀のその名も軍港堂という所で作られていますから、横須賀観光のみやげ品なのかもしれません。

 

 

描かれている人物の内、明治天皇と東郷平八郎はすぐ分かりましたが、右端は秋山真之、その隣は海軍大臣山本権兵衛でしょうか。

この海戦を勝利に導いた連合艦隊司令長官 東郷平八郎の丁字ターンは余りにも有名ですが、全ての作戦は参謀の秋山真之が考えたものと言われています。

 

 

決戦の直前、旗艦三笠に掲げられたZ旗、これは「皇国の興廃、この一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」という旗りゅう信号なのですが、これも彼が考えた文章とされています。

秋山は「坂の上の雲」の主人公ですね。

 

 

 

 もうひとつの「坂の上の雲」の関連品です。

それは骨董市で見つけたブリキ缶の中に有ったものです。

陸軍被服廠の保革油の容器と一緒に有ったので、軍関係のものと思い調べて見ました。

日露戦争時に陸海軍に配布された、缶入りの「征露丸」容器と分かりました。

 

 

「征露丸」は、日露戦争に出征する兵士の為に軍が開発した薬だといいます。

当時の戦場では衛生状態が悪いため、病死する兵士も多かったのですね。

名前もロシアを征伐するための薬という意味です。

 

 

でも、今では国際信義に反する名の為「正露丸」に変わった様です。

もしかしたら、これが日露両軍が激戦を繰り広げた戦場に有ったものかと思うと、ただのブリキ缶が貴重なものに見えて来るから不思議ですね。

 

小さなワイヤーバスケットを見つけました。

偶然ですが、今持っているものと同じものの小さなものでした。

私はワイヤーバスケットが好きで時々求めます。

 

 

今でも作られていますが、やはり古いものが良いのです。

高価な骨董などより、私はこの様なガラクタの方が好きです。

そば猪口一つの金額で、いったい幾つのワイヤーバスケットを求めることが出来るでしょう。

 

 

主に機械で作られていると思いますが、手作りのものも有ります。

こんなものでも、古いものには使われた味わいが有るのです。

 

 

たぶん、水切り籠などに使われたと思いますが、用途不明なものも有ります。

 

 

私は、畑で採った野菜を入れたり、花を入れたり色々使っているのですが。

 

 

ワイヤーバスケットには何を入れても合いますから、どう使っても良いのです。