今日のカレーショップは、メチャクチャ忙しかった。
ひっきりなしに電話がかかってきて、注文と準備が追い付かない状態。その中で自分は車で配達に向かう。で、戻ってくるとほぼ完売。こういう時期に完売できるのは、本当にありがたいことです。
ショップが終わり、ケース記録を書いている中、利用者さんの入院が決まりました。
まぁこの入院、先生も「必要がない」ということですが利用者さんの強い希望で入院することに。正直、自分たちも入院の必要はないと考えています。
精神科の入院治療は、普通の病院の入院とはちょっと違います。
普通の病院の場合、先生が必要と判断すれば基本的には本人の意思と違っていても入院は必須のものになってきます。一方精神科の場合は原則として、本人の意思によるものになります。
精神科の入院には様々な形態があります。
基本的な入院の形は「任意入院」と言うもので、その名の通り本人の意思、任意によって入院となります。しかし時には先生の判断と本人の意思が違うことがあり、入院が必要と判断される場合があります。その時は本人の意思と反していても保護者(一般的には親族や後見人など)が同意すれば入院することができます。このような形を「医療保護入院」と言います。そして入院させなければ自傷他害(自分を傷つける・他人を傷つける)の恐れがある場合は、本人や保護者に関係なく、都道府県知事の権限で強制的に入院させることができます。このような形を「措置入院」と言います。(このほかに「緊急措置入院」「応急入院」がありますが、ここでは省略します。)
話は戻って、利用者さんの今回の入院は「任意入院」に。
ただ厳密に言えば別に先生は必要と判断しているのではなく、本人の希望。なので希望が通らない時は入院になりません。今回はとりあえず、先生もOKしたのでしょう。
でもこの利用者さんの入院背景には、今の生活から逃れたい、があるかも。
実はこの利用者さんには、施設として「行動制限」をかけており、基本的に一人で出歩かない、通所と退所は職員付き添いの元、となっています。
当然、理由なくしてこんなことはしません。理由はあります。
この利用者さん、自分より強い人に対しては何も言いませんが、自分より弱い人に対しては強気で、時に乱暴な言葉遣いをすることがあります。もちろんその場面を利用者さんが見かけると、利用者さん総出で「そんなこと言っちゃダメでしょ」と言われるのがオチ。
しかし今回はうちの利用者さんではなく、お子さんに矛先が向かうことに。
本人の話では、施設の入り口に通学途中の小学生が溜まっており、邪魔だから蹴ったとのこと。小学生からからかわれたとかでもなく、蹴ったとのこと。そのことが小学校から連絡があって発覚。
ご本人は罪の意識が薄く、謝ればいい程度の考え。
でも施設としては「それでは済まされない」との考えで、行動制限をかけることに。実際にかけられたことで、ご本人も少しだけ事の重さを理解したけど、それ以上に今の生活を送ることが苦しくなって、病院に「入院したい」との電話。
病院は「禊」の場ではありません。
利用者さんが罪滅ぼしをするのは病院ではなく、地域。現にお子さんを怖がらせてしまっているのは事実なので、不安を消す努力と同じことを繰り返さないこと、そして地域から改めて信頼を取り戻すこと。
もちろん予防できなかった自分たちにも、責任はあります。
だから一緒に取り組んで、同じ間違えをしないようにするのですが、その前に利用者さんが音をあげてしまった形に。なので施設からも「課題」を出して、入院中に取り組んでもらうことにしました。
どんな理由であれ、暴力を振るうのは許されないこと。
施設長の話では、今までそういうことをしたことはなかったとのこと。でも1人の行動が他の利用者さんにもつながってくるので、厳しいようですが行動制限をかけることになりました。でも利用者さんが入院することで、その意味がなくなることに。施設としても事実の風化は絶対にさせない。だから入院中も考えてもらうことに。
正直、こういうのは本来の入院の在り方とは違います。
あくまで入院は「治療の場」、必要な人への「休息の場」であります。今回はこれには当たりませんし、むしろ休息してはいけないもの。身に沁みなければダメ。物事の分別はわかる利用者さんなので、措置の対象でもありません。もちろん暴力行為が続けば措置相当になると思いますが、そうならないためにも理解しなければいけません。
精神障害の人にとって「入院」は、基本的には望まないもの。
でもこうやって望んでしまうのは、やっぱり違いますよね。使い方を履き違えないで欲しいものです。