今朝、施設長からこんな相談が。
「いやぁ、うちも独自の給与表を作らないとね。これからの宿題だね。」と
一応自分は「法人主任」という立場なので、関係ない話ではありません。
と同時に「労働者」であり、管理する立場ではありません。
そんな話になったのは、施設長が処遇改善加算の取得の打ち合わせをしたため。
うちは小さなNPO法人なので、そこまで整っていないのが現状。社会福祉協議会が作ったモデル給与表をそのまま採用しています。
とはいえ、今の自分は今までの中で一番お給料をもらっているので、やや満足。
ただ給与アップを目指すのであれば処遇改善加算を取るのは必要なことで、流れとしては処遇改善加算をとっていくのが一般的です。
ただ・・・正直、自分には制度上何の恩恵もない制度です。
というのは、処遇改善加算がもらえるのは「直接支援」をしている職員が対象。「直接支援」というのは読んで字の如く、利用者さんに直接支援を行うこと。要は現場で働いている職員が対象ということ。
ならば自分も利用者さんの支援をしている・・・のですが、そうはいかない。
自分の雇用上の立場は「相談支援」の職員。もっといえば、計画相談支援に従事している職員。相談支援は「間接支援」になるので処遇改善加算の対象外の職種。今日なんかもカレーの作業に一緒に関わっていたけど、それでも自分の位置付けは「相談支援専門員」なので対象にはなりません。
なので、自分には恩恵のない制度。
ただ法人としては「それでは公平性が保てない」と考えているので、何らかの手当はしてもらえる・・・予定。そう言った意味では、自分の立場は法人的にも微妙な位置にいるのは事実です。
でも実際のところ、相談支援に携わっている人も何らかの手当はほしいものです。
自分の働き方は就労支援B型の仕事をしながら相談支援の仕事もしているので変な形ですが、中には相談支援だけで仕事をしている人もいます。でもその人たちが利用者さんに関わらないのか・・・といえば、そんなことはありません。
例えば・・・通院同行。
定期的に通院をしている人ではあれば居宅介護の「通院等介助」を利用すればいいけど、何かあった時に主治医の意見を確認するために相談支援専門員が利用者さんについていくことはそれなりにある話。
あと・・・行政窓口での支援。
一人で市役所の手続きなどが難しい人には、やはり相談支援専門員がついて行って手続きを支援することもある話。特に生活保護の申請などは施設職員もあるけど相談支援専門員も同行して申請の支援もすることがあります。複雑な手続きなんかは一緒に話を聞きながら、時には窓口になって対応することは普通のこと。
施設見学なんかは、典型的な話。
相談支援専門員なんだから、施設の利用を検討する場合は利用者さんと一緒に見学に行くのは当たり前。一緒に見に行って助言もするし、施設にも利用者さんにも確認をして物事を進めていく。1番ある話。
こうやって例を挙げただけでも、利用者さんと関わることは数知れず。
でもこれだけやっても、相談支援専門員の対価は書類を作った時ぐらい。今年の報酬改定で「集中支援加算」っていうのができたけど、実際にそれを算定するにはそれなりのハードルがあって、まだ自分は一度も算定経験なし。仮に算定できても、300単位。地域によって単価は違うけど、1単位はざっくり10円〜11円。中とって10.5円としても3150円。計画を作った時やモニタリングをしたときは算定できないから、1ヶ月色々と集中して支援しても、金額は変わらず。時給にしたら3時間程度の金額。でも実際には3時間では収まりません。
計画相談支援の報酬は業務量に見合ってないのは、常に感じるところ。
真面目にやっていたら赤字。逆に計画相談だけで黒字の事業をしていることはどうやって黒字にしているのは、知りたいくらいです。単純に人件費だけで400万を稼ぐ方法を知りたいですね。無理でしょ。
ちょっと話はずれてしまいましたが・・・
全体的に福祉の仕事は低賃金と言われている中で処遇改善加算をつけるのは当然必要なことではありませんが、本来的には直接支援だけの事業だけでなく、全事業を対象にするべきなんじゃないのかな・・・と思います。あと、サービス管理責任者も現制度は対象外。でも実際には支援に携わってるサビ管もたくさんいますから、そういう人もちゃんと手当てしてあげる必要があるんじゃないのかなと思います。
はみ出たついでに・・・
ニュースで「介護・福祉・保育従事者の賃上げ」なんて言いますが、その表現の中に「障がい福祉の支援者」って言葉はほぼ出てきませんね。障がいをもった人の支援って、世の中にはイメージが薄いんですかね。それともなんか別の見方をされているんですかね。ニュースを聞くたびに、いつも歯痒く感じている現実。政治家の方もどう思っているのだろうか・・・
処遇改善加算・・・色々と考えていくことがたくさんです。
そのために準備するものもかなりたくさんあるし、整えていくべきものもたくさん。でも、やらなきゃ始まらないことだから、待ったなしです。




