だいぶ書くのが久しぶりになりました。
念のため、書いておきません。精神的には、いたって健康です。
ここ最近、有名人の方が精神疾患をカミングアウトする話が非常に多いです。
自分の言葉で伝えることができるメディアが増えたことで、そういう流れができているのかもしれません。
一昔前、なかなか自分の言葉を直接伝えるのは難しい時代だったと思います。
発表するのは記者会見とかで、話した言葉全部が伝わるわけではなく、ともすれば一部を切り取られて流されてしまう。そうすると負の部分だけが先行してしまうことも十分にあり得ました。
今はブログやツイッターなどのSNSが発展し、編集なく自分の言葉が伝えられます。
なので、真意も含めて話すことができるのだと思います。そういった意味では、ダイレクトに自分の気持ちや思いを伝えられる時代になってきたのかもしれません。
かくいう自分も、ここで精神疾患を打ち明けています。
打ち明けるどころか、その過程や現状まで話していますから、見る人が見ればそれすらも話のネタにしているくらいですよね。でも、そんなことができるのはネットの中だから。現実の世界では、やはり自分が精神疾患を打ち明けるのは相当な勇気が必要です。
現実の世界で打ち明けられるのは、ごく親しい人。
専門学校の時の友人が全員自分の疾患を知っているわけではありませんし、大学時代の友人も数人しか自分が精神疾患を患っていることを知りません。職場ではようやく話せていますが、他の関係者には全然話していません。利用者さんはごく一部。自分のことを話すことで支援にプラスに作用すると考える人には、自分の状況を伝えています。
だから、この程度。本当の意味でのカミングアウトはできていません。
でも有名人の方のカミングアウトは、本当に不特定多数の人に公表するので、これをすることは相当な勇気が必要なのだと思います。
メディアでは簡単にうつ病・適応障害・パニック障害・双極性障害・ADHDと伝えます。
でも本当にこれらの疾患を正しく伝えられているのかなぁ・・・と思うこともあります。疾患としては基本的な説明はしていますが、実際の疾患は人それぞれ。同じ「うつ病」であっても、その病態や重症度は人によって違います。
今は精神疾患もがんや脳卒中・糖尿病や急性心筋梗塞と並ぶ「5大疾病」です。
それだけ今の社会において精神疾患にかかる人は多くなっているわけです。なので考え方によっては「ありふれた病気」であるわけですが、一方で未だに精神疾患に対する偏見の目があることも事実であります。
ずいぶん昔の話。自分がパニック障害と診断された後のこと。
求職活動をしていた時に、やはり病気の不安を持っていた自分は障害者の相談窓口で求職活動をしていました。その際に自分が精神疾患を持っていることを伝えたうえで求職活動をしていましたが、実際のところはどこもいい返事はありませんでした。なかには精神障害の方を支援している施設にもかかわらず、「うちでは難しいですね」と門前払いを受けたこともありました。当時の自分は、本当にがっかりした覚えがあります。
今の職場も含め仕事ができているのは、理解ある施設に採用されたから。
施設というよりも、上司の理解があったといった方が正しいかもしれません。そんな中で仕事をさせてもらっているのですから、本当にありがたいです。
精神疾患を患っている人にとって必要なことは、周囲の理解。
それがあるだけで、どれだけ心強いものか。もちろん急性期の状態であれば治療が最優先でありますが、症状が落ち着き安定してきた時は周囲の理解とサポートの中で過ごしていくことが大事なことです。そこから社会生活への復帰が始まります。無理解の世界に投げ出されるほど絶望感を味わうことはありませんし、こんなに苦しいことはありません。周囲の理解は圧倒的にその人の回復を手助けするものです。
この「周囲の理解」がさらに広まって、社会の理解につながるのが理想です。
「特別に理解される」のではなく、当たり前に理解される。これが必要なんです。こういったことを書かなくても普通になる社会になると、いいんですけどね。

