リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ -6ページ目

リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ

テレビの低級化に抗し、マジで音楽を憂い、予言蔓延する世に悩み、
焦り多き家庭に困り、後悔伴う仕事に苦しみ、レーザー的に精密な
日本語の駆使に迷う中年男の見込み違いとニガリきった日々のアレコレ。

「BEST HIT USA」(BS朝日) -2014/12/2放送分-


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d20 MAROON 5 - Maps
u19 PITBULL f/ JOHN RYAN - Fireball
d18 COLDPLAY - A Sky Full Of Stars((スウェーデン人アヴィーチーがプロデュース参加))
=17 5 SECONDS OF SUMMER - Amnesia
u16 MR PROBZ - Waves((オランダ人))

=15 JASON DERULO - Trumpets
d14 CLEAN BANDIT f/ JESS GLYNNE - Rather Be
u13 NICK JONAS - Jealous
d12 CHARLIE XCX - Boom Clap((スウェーデン人パトリック・ベルガーがプロデュース))

u11 MAROON 5 - Animals ((スウェーデン人シェルバックがプロデュース))

u10 CALVIN HARRIS f/ JOHN NEWMAN - Blame
=9 ECHOSMITH - Cool Kids
d8 ARIANA GRANDE f/ ZEDD - Break Free((スウェーデン人マックス・マーティン&ドイツ人ゼッドがプロデュース))
u7 ED SHEERAN - Don't
u6 TOVE LO - Habits (Stay High)((スウェーデン人))


u5 JEREMIH f/ YG - Don't Tell 'Em

=4 JESSIE J, ARIANA GRANDE & NICKI MINAJ - Bang Bang((スウェーデン人マックス・マーティンがプロデュース))
=3 MEGHAN TRAINOR - All About That Bass
d2 TAYLOR SWIFT - Shake It Off ((スウェーデン人マックス・マーティン&スウェーデン人シェルバックがプロデュース))
u1 IGGY AZALEA f/ RITA ORA - Black Widow((ノルウェー人コンビのスターゲイトがプロデュース))


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というわけで、「スウェーデンの音が、今の音だ」という観を呈している。

スウェーデンの市場は小さい。むしろ、アメリカという巨大な市場でウケることがデッカく稼ぐ道なのだろうし、スウェーデン人の無国籍的なセンスが、穏健で、万人ウケする曲作りに適しているのだろう。

スウェーデン・サウンドが蔓延しているからといっても、決してスウェーデンのエスニック要素が、アメリカに浸透しているわけではない。

いわば、後出しジャンケン的な、最大公約数的な音を、シコシコと職人的に生産するスウェーデン。それが、アメリカ中に鳴り響く音の産地である。

イギリスよりも遠く離れた国が、いま一番アメリカに近いというわけだ。


このパターン、日本人には、マネできない。

というのも、日本は音楽的な鎖国であり、日本の市場内で、日本独自の痛々しい大衆音楽が充満し、それだけで十分、カネになる。

だから、わざわざアメリカへ(アメリカ的な)音楽を「輸出」する必要などないのである。


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BS朝日の「ベストヒットUSA」

久々にブログに記録しておきたい。


まずは先週のチャート 2014/11/18(Tue)


▼20. KATY PERRY "This Is How We Do"
     コレは意外に好きなタイプの曲で、珍しくPV上のペリー嬢もダサくない。「ケイティ・ペリー=勘違い超ダサ必死の頑張り娘」という公式から、ちょっと外れたオシャレ路線が決まったのは、音楽業界にはびこるスウェーデン人の一人による、ヒップホップ風味をまぶしたプロデュースによるものだろう。

新19. NICK JONAS "Jealous"
     白人R&Bの新鋭ニック・ジョナスは、アイドル・ロック・バンド「ジョナス・ブラザーズ」の一員だったが、今後はロビン・シックを目指すことになりそうだ。

新18. JASON DERULO "Trumpets"
     ジェイソン・デルーロ(身長184cm)の人気はすさまじいが、一部評論家の評価も非常に高い。アッシャー、クリス・ブラウンやNE-YO、ジョン・レジェンドといった、ゴリ押しイケメン風の面々とは異なり、ちょっとマヌケなおとぼけオジサン・キャラで、いい味を出しているのが、ウケているのだろう。

▼17. ENRIQUE IGLESIAS "Bailando"

↑16. 5 SECONDS OF SUMMER "Amnesia"

↑15. CALVIN HARRIS feat. JOHN NEWMAN "Blame"
     でくのぼーならぬ、テクノ坊、身長197cmのカルヴィン・ハリスは、つくづくヒドい曲を量産する男、この曲もまったく聴き所がないと断言したいところだが、絶望的なEDM旋風のようやく去った現在も、なお勢いよく伸びている。

↑14. COLDPLAY "A Sky Full Of Star"
     迷走気味のコールドプレイによる、EDM便乗商法的な1曲。音楽商売大国スウェーデンのAVICIIが作曲に参加。

▼13. SAM SMITH "Stay With Me"
     耳にベタつく憂鬱な演歌。「ボクは寂しい男だから、一晩だけでいい、相手してよ」という内容の聞き苦しい歌詞も痛すぎる。

▼12. MAROON 5 "Maps"
     売れてるポップ・ロック・バンドのONEREPUBLICのライアン・テダーが作曲に参加した、ポップ・ロック・バンド、マルーン5のポップなロック魂がカランコロンと軽薄に響き渡る1曲。

↑11. ECHOSMITH "Cool Kids"
     アメリカのインディ・ポップ・バンド「エコースミス」は、15~22歳の4人の兄弟姉妹、リード・ヴォーカルのシドニー嬢は17歳。エコー&ザ・バニーメンやザ・スミスの影響を受けて育ったという。去年、デビューアルバムを出している。


▼10. CLEAN BANDIT "Rather Be"
     いわゆるフュージョン音楽だが、ダンスとクラシック音楽をブレンドした曲が、まさかの大ヒットとなった。イギリスのケンブリッジ大学で神学を学んだ仲間というだけあって、生真面目な雰囲気が特徴である。

↑9. ED SHEERAN "Don't"
     巨匠リック・ルービンがプロデュースした、完成度の高い洗練されたポップ・ロック。美男美女とは言い難いエド・シーランがカノジョ(エリー・グールディング)に捨てられた怒りを歌詞に乗せているという。エリー・グールディング、なぜモテる?日本人には絶対、理解されそうもない。

↑8. TOVE LO "Habits (Stay High)"
     小国ながら音楽大国スウェーデン出身、遅咲き27歳のシンガーソングライター、トーヴ・ローによる、LORDの曲をボンヤリさせたような曲だが、全米200万枚の大ヒットを記録した。ドラッグでハイになって元カレのことを忘れよう、という自堕落な歌詞内容らしい。今年9月にデビュー・アルバムを発表した。

▼7. CHARLI XCX "Boom Clap"
    まさかの全米1位を取った押しの強いダサダサの曲、コケ脅し的で毎度うんざりさせるチャーリーXCX(英)だが、どこか魅力を感じさせないのは、インド系ゆえの暑苦しい顔立ちでギャル・ファッションのせいか。うさんくさく見える「XCX」という名は、子供の頃に「キス・チャーリー・キス」という意味で使っていたペンネームだという。いわゆる中2病をこじらせた22歳のシンガーソングライターで、LORD(豪)やFOXES(英)も同類だろうが、この手のタイプは強い。その頂点が、エリー・グールディングかもしれない。

↑6. JEREMIH feat. YG "Don't Tell 'Em"
    シカゴ出身27歳のシンガーソングライター、ジェレマイは、R.ケリーの影響が濃厚のようで、エロティック路線を追求している歌手である。

↑5. JESSIE J, ARIANA GRANDE & NICKI MINAJ "Bang Bang"
    音楽大国スウェーデン出身の売れっ子マックス・マーティンがプロデュースした、こけ脅しの激しいひたすらダサい曲だが、なおも上昇中。

→4. ARIANA GRANDE "Break Free"
    ドイツのプロデューサーZEDDと音楽大国スウェーデン出身の売れっ子マックス・マーティンが共同プロデュース。貧弱な身体をクネクネと見せつけるアリアナ・グランデが、毎度痛々しい。

→3. IGGY AZALEA feat. RITA ORA "Black Widow"
    立派なラッパー、イギー・アゼリア(豪)とリタ・オラ(英)のセクシーで凛々しい共演を、ノルウェーのベテラン・プロデューサー・チームSTARGATEが手がけた「黒後家蜘蛛」という名の曲。遊びに来たら一生逃げられないわよ、という、男に向けての毒々しく古風な内容である。

→2. TAYLOR SWIFT "Shake It Off"
    音楽大国スウェーデン出身の売れっ子マックス・マーティンがプロデュースした、ちょっと古い感覚のおめでたいアイドル曲。初々しいテイラー・スウィフトの無限の可愛さが、極みに達している。

3週1. MEGHAN TRAINOR "All About That Bass"
    テイラー・スィフトとはどこか対照的な、重苦しい20歳のアメリカのシンガーソングライター。「あなたの身体(体型)を愛しなさい」という内容らしい。どこか古臭いこの曲が、全米8週連続1位、400万枚の大ヒットを記録した。


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最新のチャート 2014/11/25(Tue)


↑20. PITBULL "Fireball"

▼19. MAROON 5 "Maps"

新18. MR.PROBZ "Waves"
    オランダの黒人R&Bシンガーソングライター(30歳)、ミスター・プロッブズが、ややヒット。

▼17. 5 SECONDS OF SUMMER "Amnesia"

↑16. NICK JONAS "Jealous"

↑15. JASON DERULO "Trumpets"

新14. MAROON 5 "Animals"
    スウェーデン出身の売れっ子プロデューサー、マックス・マーティンの相棒、シェルバックがプロデュース。スウェーデンは、アメリカの大衆音楽の下請け、かつ輸出大国とでも言えそうだ。

↑13. COLDPLAY "A Sky Full Of Star"

▼12. CLEAN BANDIT "Rather Be"

↑11. CALVIN HARRIS feat. JOHN NEWMAN "Blame"


▼10. CHARLI XCX "Boom Clap"

↑9. ECHOSMITH "Cool Kids"

↑8. ED SHEERAN "Don't"

↑7. TOVE LO "Habits (Stay High)"

→6. JEREMIH feat. YG "Don't Tell 'Em"

▼5. ARIANA GRANDE "Break Free"

↑4. JESSIE J, ARIANA GRANDE & NICKI MINAJ "Bang Bang"

▼3. MEGHAN TRAINOR "All About That Bass"

↑2. IGGY AZALEA feat. RITA ORA "Black Widow"

↑1. TAYLOR SWIFT "Shake It Off"
    スウェーデン出身の売れっ子プロデューサー、マックス・マーティンと、その相棒、シェルバックが共同プロデュース。とにかくスウェーデンが強い。歌詞の内容は、ひとことで言うと「あっかんべー」。無敵の可愛さゆえに、やっかみや嫉妬が日々襲い掛かるテイラー・スウィフトが、イヤな物はさっさと払い落としましょ、馬鹿な連中は振り払いましょ、ブルブル、ぱっぱ、さっさっさ~と歌う。


 EDMの騒ぎがようやく終わり、今では、スウェーデン産ポップ・サウンドがチャートを占めるようになった。

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時々、メモしておいて、このブログにアップする『ベストヒットUSA』。

まずは先週、2014年5月27日のチャートから。

テクニックなしで参入できる退屈で人畜無害なEDMの猛威は、いつ終わるのか?

そして、爽やかなる営業スマイルの英国アイドルの全世界的なる支配は、いつまで続くのであるか?

兆候がそろそろ窺えるのか、窺えないのか……

◎20. Wild Wild Love (PITBULL f/ G.R.L.)

   ピットブルの蔓延にうんざりさせられるこの頃。まだまだ止まらないニヤけオヤジの下らない勢い、人気の理由がまったく不明。

◎19. Mmm Yeah (Austin Mahone f/ PITBULL)

   オースティン・マホーンは南部アメリカ出身の18歳。ご乱行の多いジャスティン・ビーバー(20歳)がカナダ人なので、自前のアイドルとしてアメリカ合衆国が、切に求めていた存在か。そして、ここにも、ピットブル。

◎18. Red Lights (TIESTO)

   小室哲哉おすすめの世界的人気DJの、退屈サウンド。

▼17. #Selfie (The Chainsmokers)

   無意味で、無自覚な、手抜き系、お気楽サウンド。

◎16. Me And My Broken Heart (RIXTON)

  イギリスのマンチェスター出身のアイドル・ポップ4人組。まだEP1枚しか出していないが、あっさり大ヒット。すべてワン・ダイレクションのおかげだろうねぇ。

◎15. Ain't It Fun (PARAMORE)

   アヴリル・ラヴィーン(12年目の29歳)よりも若い、アイドル・ロック(ヘイリー・ウィリアムズは9年目の25歳)。ポップ寄り路線へのシフトが成功中。オシャレのカリスマを目指す。

◎14. La La La (Naughty Boy f/ Sam Smith)

   パキスタン生まれの29歳イギリス人、シャヒド・カーン、またの名をノーティー・ボーイ。

▼13. Counting Stars (ONEREPUBLIC)

   どれだけ聴かされても、まったく頭に残らない薄味で陳腐なラブソング、ランク降下が遅い。

◎12. Animals (Martin Garrix)

   オランダ・アムステルダム出身の少年DJ、若干18歳。

→11. Hey Brother (AVICII)

   スウェーデン・ストックホルム出身の青年DJ、24歳。

▼10. The Man (Aloe Blacc)

   デビューから8年、アロウ・ブラック35歳にして成功。

◎9. Not A Bad Thing (Justin Timberlake)

   'N Syncとしてデビューしてから19年、ティンバーレイクおじさんは、まだ33歳。

▼8. Best Day Of My Life (American Authors)

   バークリー音楽大学で出会い結成されたアメリカの新人ロック・バンド。不要な(?)器用さが今後、吉と出るか凶と出るか。

◎7. Neon Lights (Demi Lovato)

   子役としてデビューしてから6年目、風格のある21歳(キャラは異なるがマイリー・サイラスと同い歳)。

→6. Pompeii (Bastille)

   ダン・スミス(27歳)の率いるイギリスの4人組ポップ・バンド(なにかの間違いでヒットしているとしか思えない)。

→5. Team (Lorde)

   異彩を放つ17歳のニュージーランド人少女。

→4. Dark Horse (Katy Perry f/ Jucy J)

   マイリー・サイラスと並ぶ、寄り目、変顔の人気歌手(29歳)。ジューシー・Jは、ラップ・グループ、スリー・シックス・マフィア(Three 6 Mafia)のメンバーとして、ファースト・アルバム以来19年(39歳)。

→3. All Of Me (John Legend)

   アロウ・ブラックと同じく35歳のジョン・レジェンドはファースト・アルバムから10年、常に売れっ子として恵まれ続ける(凡庸な歌手)。

▼2. Happy (Pharrell Williams)

   見た目が超若いファレル・ウィリアムズ(41歳)、最初の仕事は、22年前のレクスン・エフェクト(Wreckx N' Effect)の大ヒット曲「ランプシェイカー」の作詞(一部)。

◎1. Talk Dirty (Jason Derulo f/ 2 CHAINZ)

   おもしろ顔のアイドル、ジェイソン・デルーロは24歳。そして最近売れ出した長身ラッパー、2チェインズは36歳(推定196センチ。推定193センチのスヌープ・ドッグよりも高い!)。滑稽なアプローチのダサいヒップホップ曲が、ついに、なにかの間違いで、今週1位に!

というわけで……

最近にしては珍しく上位3曲を黒人が占めた展開だが、どれも生ぬるいようなパワー不足の曲だ。

まあ、黒人に「パワー」を期待するというのが、時代遅れなのかもしれない。

といって、「陽気な善人」キャラを、黒人たちが一斉に演じ始めたというのも、どこか不気味だ。


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『ベストヒットUSA』、6月3日のチャート。

奇人変人マイケル・ジャクソン特集のために、扱いが極めて短かった今週のベスト20。

◎20. Turn Down For What (DJ Snake & Lil Jon)

◎19. Sing (Ed Sheeran)

Mmm Yeah (Austin Mahone f/ PITBULL)

◎18. Wild Wild Love (PITBULL f/ G.R.L.)

◎17. Red Lights (TIESTO)

◎16. Me And My Broken Heart (RIXTON)

▼15. Counting Stars (ONEREPUBLIC)

→14. La La La (Naughty Boy f/ Sam Smith)

◎13. Ain't It Fun (PARAMORE)

→12. Animals (Martin Garrix)

▼11. The Man (Aloe Blacc)

◎10. Hey Brother (AVICII)

→9. Team (Lorde)

▼8. Pompeii (Bastille)

→7. Neon Lights (Demi Lovato)

◎6. Best Day Of My Life (American Authors)

◎5. Not A Bad Thing (Justin Timberlake)

→4. Dark Horse (Katy Perry f/ Jucy J)

▼3. Happy (Pharrell Williams)

▼2. Talk Dirty (Jason Derulo f/ 2 CHAINZ)

◎1. All Of Me (John Legend)

というわけで、今週も、いっこうに方向性が見えないヌルめの黒人サウンドが、上位ベスト3を占めたのであった。