テレビ鑑賞日記。
夜になってテレビを熟視。
まず、ダメ番組・NHK「ニュースウォッチ9」。
ここでは、コレといったニュースを報道せず、物足りない内容は、いつもどおり。
無気力な大越健介という小太りのアナが大汗をかきながら、政治学者・姜尚中(カンサンジュン)に、新作小説(え!?)『心』について、インタビューするのが、滑稽。
番組のバランス上、時間が長すぎる気がした。
しかも、どうも意図が良く分からない小説である……
作者の姜尚中は、実の息子(相当なイケメン)をなぜ亡くしたかについては明言を避けつつ、少年主人公とその父が被災地を旅する物語内容を紹介し、「死を忘れてはいけない」と熱く語るのだが、オレがおもうに、小説内で息子を蘇生させ活躍(?)させているんじゃあ、息子の死を直視しているとは言えない気がする。
早々に、天気予報に移行したが、長谷寺のアジサイのニュースが長い。
これまた、無意味なほど長尺での紹介に、うんざりさせられた。
バランス感覚を欠いている。
これはどういう番組なのだろうか?
報道に背を向けたタイプの「ニュー・ニュース」か?
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録画していたBSプレミアム「英雄たちの選択」という謎の新番組を、恐る恐る眺めてみる。
いきなり始まった番組、というか、渡辺真理の司会の「BS歴史館」はどうなった?知らない間に終わったか?
その「BS歴史館」で準レギュラー的な出演者として便利に使われていた磯田道史が司会になったこの新番組、かなり奇妙なゲスト構成……あやしすぎる面々。
疑惑の『東日流外三郡誌』寛政本(2007年発見)にお墨付きを与えた歴史学者・笠谷和比古(京大卒)、軍事オタクを匂わせる京大卒の防衛大講師・小谷賢、東大卒の脳科学者(というよりフツーの心理学者)中野信子、そして、ハッキリしない人間性の宮崎哲弥、という顔ぶれだ。
無責任に「徳川家康 関ヶ原へのジレンマ」というテーマを語り合い、結局、家康の決断力は優れていたという陳腐なお話だったのは残念。
むしろ、関が原なんてどうでもいい。
オレとしては、家康がなぜ毛利と島津を取り潰さなかったのか、どうして京都近辺ではなく江戸に幕府を開いたのか、という謎に切り込んで欲しかった。
そこにはまったく触れることが無かったので、深みが感じられなかった。
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ちょうどオンエアされていたNHK・Eテレ「ソウル白熱教室」の最終回を鑑賞。
韓国の人気教授が、今回語るのは、あるべき親子関係。
(アメリカ留学1年目でさっそく子供が出来てしまったという教授のバカバカしい回想から始まった……)
あちらの競争社会は凄まじいらしいが、案外、大学生はのんきに遊びまわっているようだ。日本と変わりがない。
サムスン、ヒュンダイ、LG等の独占的大企業に支配されているという事情は別にして、中小企業の平均月収19万円、大企業の平均月収30万円というデータも、日本と大差がない。
「ヘリコプター・ママ(パパ)」と呼ばれる現象。
これは確かに聞いたことがある。受験にしろ就職にしろ、子供に付きっきりで、指図を与え続ける親が問題視されているのだ。
教授は、皆生きてきた環境が違うのだから、自分と同じように生きろと言っても無駄だ、という。もっともな話である。
子供に大きな夢を与えろ、親は自分の生き方・楽しみ方を見つけろ、という話も、もっともな話。
ずるがしこい受験テクニックよりも「マシュマロ能力」を身に付けさせろ、とも言う。このキム・ナンド教授、キャッチフレーズの上手さはある。
有名な実験だが、幼児に目の前のマシュマロを我慢させ、ひとりで我慢できたらもう1個ごほうび、というもので、その後の成長をたどったところ、このとき我慢できた人間は学歴・収入ともに高くなった、という追跡調査があるらしい。親は、こういう能力こそ伸ばすべきだ、と教授は語った。だが、ちょっと待てよ……大きな夢と言いつつ、結局「学歴・収入」か?
まあ、ところどころ中身は薄いし、「親は早く死ぬべきだ」といったサルトルの名言を引くなど、やたらと哲学に流れがちだが、講義は面白いと思った。