観るものを、裏切り続ける面白さ。
「遅れてやってきた清純派アイドル」如月ミキの自殺から1年後の2月4日、ネット掲示板に集う5人のメンバーの家元、スネーク、安男、オダ・ユージ、イチゴ娘が追悼会を開いた。初めて顔を合わせた5人は如月ミキの自殺理由に疑問を持ち、死の真相を探り始めるが・・・。
登場人物は5人。ユースケ・サンタマリア、香川照之、小栗旬、小出恵介、塚地武雅(ドランクドラゴン)。これ、どのハンドルネームが誰なのかを当てはめるだけでも、面白いよね。「メール人格」って言葉があるらしいけど、ネット上の別人格って言うのはアリだと思う。それがネットの匿名性の魅力でもあり、怖いところでもある。
そこで、やってきた人物のハンドルネームを一人ひとり当ててゆくのだが、そこで最初に裏切られる。イメージ通りの者、そうでない者・・・。その後、それぞれがどういう性格で、どういうタイプのファンなのかが明らかにされる。
次に、如月ミキ他殺説。5人の中に犯人がいるのでは?という状況下、容疑者は二転三転する。そこで、確定されたはずのキャラクターからは想像しにくい素顔・素性が発覚し、第二に裏切られる。まさか彼が・・・!?
そして、推論は、「ある死に方」に落ち着く。表れたのは、皆が抱いているイメージとは違う「如月ミキ」像だった。最後に、如月ミキに裏切られるのだ。
全員が喪服の密室劇。緊迫感の中に、観るものを裏切り続けるキャラクターと物語の展開。退屈は全くしません!
「アイドルは虚像(idol)」だ。ファンのためにアイドルであろうとした如月ミキ。
一方で、ネット上のハンドルネームで表される人物も虚像だ。彼らもまた、如月ミキのファンであり続ける。
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