ついに…ついに!
待ちに待ったシート型ソフトフィルターが発売された。
星空撮影の必需品。
<基本のおさらい>
もちろんソフトフィルターなしでも撮影は可能だが、レンズがシャープであればあるほど星像は小さく写る。一方でセンサーの構造上、1ピクセルの点光源からは色情報は得られない。ほんの少しだけぼかして複数のピクセルに情報を渡してやることで色が写るようになるのだ。
ところが数年前まで主流だったLEEのポリエステルフィルターが突然、製造終了になってしまった。
理由は想像するしかないが、まあ売れなかったんだろう。とにかく代替品もないまま無くなってしまったため、前面にフィルターが取り付けられない超広角レンズユーザーはソフトフィルター難民となってしまっていたのだ。
ちなみに出目金レンズでも前面フィルターを取り付ける方法は2つあって、
1.でっかい角形ガラスフィルターを取り付ける
2.センサー前にガラスフィルターを取り付ける
ところが超広角レンズにおいてこのわずかな光路長の変化は致命的で、ポリエステルフィルターよりも分厚いガラスを通すことで周辺の星像が放射状に流れてしまうのだ。縮小してこのレベル。
それに加えて
1.巨大なアダプターと剥き出しのガラス板を持ち運ぶのは大変!
2.山中の暗闇でセンサー前にフィルターつけるの大変に気を遣う作業だ!
という理由でやはり使いたくないのである。
<ということで待ちに待った…>
https://www.yodobashi.com/product/100000001008518134/
ヨドバシカメラで12800円もするのだが、これまでの経過と苦労を知っていればまあ仕方がないだろう。
パッケージサイズはLEEと同じくらいなのだが
中身は小さい。効果の強弱で3枚入り。LEEはほぼ外装と同じサイズが入っていたのだが…
フィルターはLEEよりも硬い感じ。ちょっと厚みがあるようだ。
これを切って使うのだが、SONY 14mmF1.8GMだと余裕を持って1枚。ギリギリ2枚かなあ。
周辺はソフト効果がない枠なのだが、多分問題ない。
…多分!
保持部になってくれるんじゃないだろうか。
ってことではやく使ってみたいのだが、
いまは満月。
そして北海道も梅雨時期、休日はずっと晴れていない。
星が撮れる状況ではないのである。
そしてこれがメーカーとして深刻な事情だと思うのだが、
ポリエステルフィルターは傷みやすいから消耗品であるのだが、星撮りの頻度から考えればそんなに頻繁に替えるものでもなく、まだLEEのフィルターが予備で1枚残っているくらい。つまりこれ、必需品なんて持て囃される一方で欲しい人に行き渡ったらあとはほとんど売れないのよ。多分ね!!