ニセコの沼から宇宙に逃避行 | kamuymosir カムイモシリ北海道

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仕事が忙し過ぎて頭がパンク状態になったので、日曜日の夜は宇宙へ行こうと思った。

 

ニセコ周辺の道道は5月24日に冬季閉鎖が解除されてアプローチしやすくなった。

駐車場に着いたのが夜の8時過ぎ。麓まで天気が良かったのに、山にガスが張り付いていてここは曇天。

うわぁホラーっぽい。

街灯はなく、風が木々を揺らして葉がざわざわ音を立てる。心霊的な意味でも、クマの接近に気付けない意味でも文句なく怖い。

 

しかし、がんばってねと言われたら頑張るしかないのである。

「ね」という一文字があるために少し力の抜けた癒し系になっている秀逸な看板。

桜が咲いているね。

ムラサキヤシオも多い。

湿原にも花が咲いていて、昼間に来ても楽しめるだろう。っていうかまあ昼間に来てちょうだいな。駐車場には売店もトイレもあっていい場所だよ!

 

見上げると星一つ見えない曇り空。

ヘッドランプに照らされて、細かい霧の粒が流れていく。

樹木に守られて風はそれほど強くないが、周囲の木々は勢いよく揺れている。

 

山麓から見上げた時、山の頂上付近に雲がまとわりついているだけで天気は悪くなかったから晴れ間の期待は十分。防寒着を着込んで待つことにする。

 

雲が切れた。

北天から天頂まで見えたり消えたり。

さそり、いて座あたりは全然ダメだ。夏の大三角形がギリギリ。

時々、思い出したようにカエルの声が聞こえる。あとはひたすら風の声。

水面は波立ってリフレクションもなし。

展望台は綺麗な木のベンチがあり、横になって空を見上げる。ちょとさむい。

人工衛星がたくさん移動していく。人工衛星は星よりもずっとずっと手前にあるはずだが、全然わからないね。星だって近いの遠いのあるはずだけど全然わからないね。よのなか見えるのにわからないことだらけだね。

 

月が出たらしい。右の雲の中だ。薄明も。

 

さて、眠いけど帰ったら本日第二弾のお出かけだ。休日はホント、忙しいぜ!ヒャッハー