(前回からの続き)
中山峠で日の出を迎えた。
標高があるから残雪が硬く締まっていたが、さほど問題はない。
札幌近郊の山々が美しい。
蓬莱山。山頂に大きな鉄塔があり、電線も張り巡らされているから登山というより林道歩きといったところ。
水溜りは薄氷が張っているところもあったが、凍っていないところにはエゾアカガエルの卵塊がたくさん。大丈夫なのか?
遠くにとまる黒い鳥影。
双眼鏡で確認するとマミジロ。馴染みのない鳥だ。
マミジロは観察機会がなく、姿を見ても「そこにいる」だけで印象の薄い鳥だった。
今回はさえずりを聞くことができた。キョロン、びよ〜んというなんだか宇宙的な震えを感じる音色だった。近くにはもう1羽いたが、本当に物静かな鳥だ。
アカハラは存在感がある。囀りも多いし、地面から急に飛び立つなど姿を見ることも多い。
聞きなれない声…いや聞いたことはあるな?と思ったらノゴマだ。ハイマツ帯でもないし草原でもないし、生息環境のつかみにくい鳥ね。
ウソ。ペアで飛び回って鳴き声は多いがなかなか姿を見られない。
新芽大好き。
コルリはとても多かった。といっても藪好きな鳥ゆえ観察場所がロクでもない。林床は笹だからかわすのが大変。
ヒガラはいつも通り。愛想がいいわけでもないが悪いわけでもない安心感。
土場みたいな場所にノビタキがいた。やっぱりここは草原だったのか。
ツツドリが目立った。よく飛んでいるし鳴き声も多い。ただやはり近くていい場所には来てくれない。
山頂の鉄塔群と。
キビタキ、ちょっと若い個体だ。明るい森で囀りながら動き回っていた。
ここは観察にはいい場所だ。笹が多いのと細い枝が入り組んでいるので写真は微妙な感じになってしまうが、かなり楽しめた。
問題は帰路。朝は混んでる札幌中心部を抜けて北区まで帰宅しなきゃならないんだよなあ。仕事前には辛い。