樽前山 黎明編 | kamuymosir カムイモシリ北海道

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苫小牧から樽前山5号目に通じる道道がオープンしたが、支笏湖側は冬季閉鎖が続いているのである。5号目から7号目に行ける林道は閉鎖中で、今年は登山道整備のためオープンしないそうだ。じゃあこの苫小牧から行き止まりなだけの道道は何のためにオープンしたのか甚だ疑問なのであるが

苫小牧回りはめんどくさすぎるから自転車で行くか。

支笏湖側からの場合、7号目駐車場まで片道約6kmの上り坂。電動アシストがあればいいのだが自分の足でペダルを漕ぐしかない。ダラダラ歩ける登山と違い、足を高く上げなきゃいけないのと転倒しない程度にはスピードを出さなきゃいけないので思ったよりもキツい。

どうにか7号目駐車場へ。夏ならここまで車で来られる楽さよ。

 

ここから上は残雪があり、ルートは一部不明瞭。流石にこの時間帯だと雪が固く、注意が必要だ。しかしチェーンスパイクはザックザック刺さっていい感じ。

 

森林限界を越えたあたりで残雪が下までつながっているところをトラバースする箇所があり、ここだけは特に慎重に。まあ昼の時間帯ならザクザクになるだろうから問題はなさそうな気もする。

夜景から朝に変わっていく。

千歳から苫小牧までは低い雲が覆っており、雲海になっている。この写真を撮っている上でヒバリの声が聞こえた。早起きの頑張り屋さんだ。

いつもながら風が強い。樹林帯を抜けたら強風地帯ではあるが、外輪山に出たら段違いの激しさ。風に飛ばされそうになりながら久々の溶岩ドーム。

羊蹄山も見える。

と、思ったら

ガス。

ガスガス。

みるみる視界が閉ざされ、辺り一面真っ白に。冷たい風に冷やされてザックやアウターの表面が凍りついていく。

しかし時々ガスの切れ間が見えるのでこの荒天は好天に好転するのではないかと期待して待つ。

 

頑張れ太陽。

分岐から山頂までのルートに新しい杭が立てられていた。これ必要かなあ。

こういう天気の時はあれが出るよ!

ブロッケン現象。

強風の中、ガスがどんどん抜けていき青空が見えてきた。

奥宮を過ぎ、西山分岐に着く頃には視界良好。風は強めだが先ほどよりはおさまってきている様子。

西山分岐。登山道の脇に残雪たっぷり。

支笏湖!そういえば本日初の支笏湖だ。

残雪の向こうに羊蹄山が美しい。向こうも雲海のようだ。

溶岩ドームで雲が発生中。

樽前山はこの標高でこういう劇的な気象現象が見やすい。だから面白いんだけど…今年は登山道整備で登山できないようで残念な限り。

 

西山の看板は取り外されている。

あれは道南駒ヶ岳かな。遠望は効いているんだよな。

溶岩ドームをぐるっと回り込むと例のパンダ。平坦で歩きやすい外輪山を少し逸れて北山に向かう。

ちょっと登ると北山932m峰。

あとはもうほとんど下りだけ。

 

支笏の森は野鳥の宝庫。

続く